君の瞳に恋してる!/rtrt ページ2
「早く終わらせたいなら ほらレトさん、ちゃんとこっち見て」
両頬を手のひらで挟まれ、強制的にAと視線がぶつかる。イエベ春だという彼女の瞳の色は、まさに春のような暖かな明るい茶色だ。一昨日の夜にカラーコンタクトを買うのを忘れていた、今から通販頼んで週明けに間に合うのかと騒いでいたので裸眼なのであろう。瞳だけでなく、1度も染めたことがないという柔らかな地毛も明るい茶色がかっていて、確かにこれはイエベ春やな、と納得した。まあパーソナルカラーなんて今日初めて知ったのだが。
いくら彼女と言えど、目を見つめられるのはやはり落ち着かない。今になって人の目を見て話せない、なんて学生時代の事を思い出すことはあまりないが、かわいいかわいい彼女の瞳にまじまじと見られるのは誰だって恥ずかしいことなのではないだろうか。
「……これはやっぱりイエベ!多分秋!」
ようやく判明して満足したのか、Aは立ち上がり俺から離れていった。どうやら自室に何かを探しに行ったようだ。嫌な予感がする。どうせまたこの前みたいに色んなリップ塗りたくったりカラコン入れようとしてくるんやろ。わかってんで。
けれど、どんなに振り回されようが、どんな失態が起きようが、彼女に見つめられると結局すぐに絆されてしまうのだ。惚れた相手の、なんせ初恋の人の瞳なんやからな!
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勝手にrtさんはイエベだと思ってます。多分秋。
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作者名:梦 | 作成日時:2022年8月13日 0時