【3年A組】大切で、大好きでした

18話 ページ19

さっきの逢沢くんの言葉からみんなは何故先生は澪奈を気にするのかという話になった。





たしかに澪奈のことでここまでする必要はあるのかと私も少し疑問に感じてはいた。





「僕が前に景山のドキュメンタリーを撮ろうとしていたことはみんな知ってると思うんだけど


その時先生が景山をモデルに絵を描いてるところを見たことがあるんだ

美術部だったからAも知ってるだろ」






『うん』





先生は澪奈をモデルに絵を描いていた。それは間違いない。





描いているときは少しジェラシーを抱いたものだ。






「しかも 僕が撮影した景山の映像を全部ダビングしてくれって頼んできたし」






「うわっ」 「キッモ」 「え？それ好きってこと？」




そんな言葉が教室中から聞こえる。






「それじゃあ ただのロリコ」





石倉くんはそこまで言って監視カメラの存在に気付き、言うのをやめる。





「言ってやれよ


自分の気に入った生徒が自 殺した理由が知りたい



ただのロリコン変態教師！！」





甲斐くんはカメラを通して、先生に向かって言った。





先生はそんなことは思っていないはずだと考えていたら
甲斐くんがこっちを見てばつが悪そうな顔をした。



さっきカメラに向けていた目は敵意丸出しだったのに。






きっと共犯だと知ったら私にも敵意を向けて来るのだろう。





まあ、甲斐くんはしないかもだけど…

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