【3年A組】大切で、大好きでした

1話 ページ2

−−−A！






ああ、なんていい気分なんだろう。
幸せを1番に感じる瞬間だ。





−−−もう！Aまたドジやったの〜？





その笑顔は私を幸せにするには十分すぎるものだ。





−−−A！さくら！また明日！





うん、また明日会おうね。別れるのがつらいよ。







『ん』





そんな夢を見た。目を開け、また新しい1日が始まったことをカーテンから溢れる光で認識する。





久しぶりにあなたの夢を見た。とても幸せだけど正直目覚めの悪い夢。





お母さんの私を呼ぶ声がうっすらと耳に入ってくる。




今日は大事な話があるからみんな行かないといけない日なんだっけ。





ちょっと憂鬱だけど先生には会いたい、あとさくらにも。





そんなふうにいろんなことを思いながら制服を身につけ、着々と準備をしていく。




ふと夢を思い出す。




『会いたいよ、澪奈』

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