29話 帰り道 ページ34
その後は何も問題は起きず着々と買い物を済ませた。
本当に今日1日の悪運はあそこで使い果たしたくらい何もなかった。
「結構暗いですね」
外に出ての私の第一声はこれだった。
これのせいかもしれない。いや確実にこれのせいだ。
この言葉さえ発していなければ今、翔太くんと帰ってるなんてことはなかったのに。
「あのここら辺でいいです。もう、本当に近いんで」
駅から少ししたところで言う。
本当はまだあと10分以上は歩くけど…
「少しの道でも何があるかわからないんだから家まで送るよ！」
あなたはピュアのように見えて意外と鋭いんですね。
顔が意地悪な顔してますよ。お前の嘘なんて気づいてるよバカがって顔してますよ←
「もう、なんで私が日向くんと帰んないといけないの」
小声で言う。
「ごめん、一緒に帰ってやって」
聞こえちゃってた。
堂々と人のこと嫌みたいな言い方しちゃった！
私最低な奴みたいになってる！
「いや、その、それは」
急に守りに入る。いや私はすでに一度堂々と嫌いって言ってるんだから守る必要はないな。
「その言葉通りです！」
「いや、流石にそんな堂々と言われたら傷つくから」
そんな話をしていたら私の家に着いた。
「あ、ここ私の家なんで」
「あ、そうなんだ」
「はい」
「じゃあまた今度？次会う時は2学期かな？ってことで2学期になー」
あ、まだお礼言ってない。
「あ、あの！」
手をヒラヒラさせながら歩いていく翔太くんを呼び止める。
「送っていただきありがとうございました」
「あ、いいのに！そんなこと」
「あと！今日見たことは、その、気にしなくていいと思います」
ちょっとゴニョゴニョした声で言う。
だってあんまり口挟むのもどうかと思うし！
「彼女さんは優しい方だし、そんなことはしない方だと思うので！」
とりあえずこれだけは言っときたかった。
「それじゃあ、また2学期に」
私は言い逃げのような感じになってしまったがそれだけ言って家に入っていった。
〜〜
「(あんな事言われたら実は2人が一緒に出かけてたの知っていたなんて言えねぇ)」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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のん - 設定の名字が自分の名字と同じでびっくりしました！小説面白いです! (2016年3月26日 12時) (
レス) id: d82c7e00f9 (このIDを非表示/違反報告)
*てんぷる*(プロフ) - 魅雨@国見ちゃん神推しさん» コメントありがとうございます！番外編ですが更新しました！これからも更新頑張ります！ (2016年2月14日 22時) (レス) id: 6900659836 (このIDを非表示/違反報告)
魅雨@国見ちゃん神推し - すごく面白いです。早く続きが読みたいです。更新頑張ってください (2016年2月14日 11時) (レス) id: 35c9b49617 (このIDを非表示/違反報告)
*てんぷる*(プロフ) - あやあやさん» コメントありがとうございます！返事遅くなってすみません>_<勉強の合間に少しずつ更新していこうと思います！ (2016年1月30日 14時) (レス) id: 6900659836 (このIDを非表示/違反報告)
あやあや - 続き気になります！ (2015年10月25日 20時) (レス) id: dec0b5daac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*てんぷる* | 作成日時：2015年5月12日 20時
