入部 ページ3
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『ホスト部?それって、お茶会や会議の主催のやつですか?』
鏡「いや、ホスト部とはつまり、ホストクラブだ。」
環「ああ。この私立桜蘭学院は、一に家柄、二にお金財あるものはは暇を持つ。かくして桜蘭ホスト部とは、暇をもてあます美少年達が、同じく暇な女生徒達をもてなし、潤わす。スーパー金持ち学校独自の華麗なる遊戯なのだ!」
と、環はキメ顔を見せた。
この男は、僕が暇だとでも思っているのだろうか。こちとら一に顔、二に性格、暇なんてないほどに、同じく日常で疲れ果てた世の女性、男性をもてなし、潤わす。そして金を貰う。華麗なる仕事なのだ!
『えっ、と、ごめんね。環。僕、今日はホスト部に行けない。かな。』
環「そうか。」
環はいたいけな子犬のようにしゅんとする。
『環!でも、3日後なら忙しくないから!行くよ!ホスト部!』
その言葉を聞いて環の表情は笑顔というより幸せに溶けているように見えた。周りに花が咲いている。金持はすごいと思った。
この一件をメンバーに話し、相談してみることにした。
意見をまとめよう。
リーダー ・ 橘 スグル
ス「へぇ、ホスト部?面白い部活もあったもんだな!何々、部活にはいるんだったら面白くて楽しい方がいいに決まってるじゃん!活動に支障がないならお前の好きなとこ入んなよ。」
『え?それってホスト部でもいいの?アイドルがホストって不味くない?』
ス「部活だろ?部活じゃないなら、ね。」
スグルさんは謎の威圧感があるな。
メンバー ・ 倉橋 凌太
凌「ギャハハ!ホスト部!?やべー!てかA!写真。入ったら送ってね!やべー腹痛てぇ!」
『うん?』
凌太さんってなにに対しても楽観的って言うか、パリピって言うか、ノリがいまいち掴めないんだよな。なんでこの人はセンターなんだ?
メンバーって言っても僕以外は二人しかいない少人数グループなんだけど。でも、家族みたいな存在って言うか。二人は二十歳超えてるんだもんな。話を聞くととても落ち着く。
凌太さんは別として、スグルくんは真面目でしっかりしてるし、ほんとにお兄ちゃんのような存在だと思う。
このグループも大切だけど、ホスト部って、具体的に何をする部活なのか気になる。
好奇心には逆らえない性格、なのだろう。
ホスト部に入りたくて仕方がない。
よし、決めたぞ。
入部しよう!
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マーシャ(プロフ) - 作者の×他1人のもう一人とはわたしのことであり、中身の人間は同一人物でございます。 (2021年3月18日 15時) (レス) id: b844612d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラビット0210 x他1人 | 作成日時:2021年1月12日 0時