そばにいさせて～changmin～ (ページ44)

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初めての2人きりページ44

部屋に来るのを見られたら困ると心配するAは、

『外で会ってるほうがたくさんの人に見られるとおもいますけど？』

と返され、結局チャンミンのお願いを聞くことになった。

ピンポーン

インターホンの音に画面を見ると、キャップの上からパーカーのフードをかぶった男性が見える。

その姿を見るだけで、やっぱり思わず微笑んでしまう。

オートロックを解除ししばらくすると、玄関のチャイムが鳴った。

ガチャ

『いらっしゃい、チャンミン。』

『はい！いらっしゃいました！』

玄関に入るなり、抱きしめさせて？とギュっとしてくる。

あーAさんだーとなかなか離れないチャンミンをどうにかして部屋へ案内すると、わぁーAさんの部屋！とあたりを見回す。

しばらくキョロキョロしていたが、おいしそうな匂いが漂うと、ダイニングテーブルに運ばれた鍋に目を向ける。

『おいしそうです！』

さむい冬は鍋です！2人で食べたいです！と、チャンミンがリクエストしたのだ。

2人で向かい合って座り、いただきますと手を合わせる。

チャンミンは、おいしいおいしいと、結局はそのほとんどを食べてくれた。

『おなかいっぱいで幸せですー！』

今はニコニコしながら、ソファに背中を預けてリラックスしている。

洗い物を済ませて隣に座ると、チャンミンが手を繋いでくる。

『やっとAさんと2人。ひとりじめできて嬉しいです。』

そう言って恥ずかしそうに見つめてくるチャンミンに、Aはきゅんとなる。

うん、と笑顔で見つめ返されたチャンミンも照れた様子で、視線をAから少し外した。

その視線の先に、東方神起のCDが見える。

『あ。あれ、眠るときに聞いてくれてたCDですか？』

『うん、そうだよ。』

チャンミンはそのCDを手に取る。

『実は…今回のDAY and NIGHTの企画ね、チャンミンをモデルに考えたの。』

『ぼくをですか？』

『そう。チャンミンの声を聴いて、あーこの大好きな声を1日の終わりに聞けたら幸せだなって思って。今日も頑張りましたねって、おやすみって言ってくれたら、きっと癒されるなって。』

それってNIGHTのイメージにぴったりでしょ？と見上げるAを、チャンミンは熱く見つめる。

『…いっしょ。』

ぼくが撮影の時に感じた気持ちと一緒だ。

Aさんとぼくは、やっぱり同じ気持ちなんだ。

そう思うと、愛しさが込み上げてくる。