そばにいさせて～changmin～ (ページ43)

今日:5 hit、昨日:8 hit、合計:279,092 hit

ヤキモチページ43

『Aさん、チャンミンです！』

『チャンミン、お疲れさま。たくさんおいしいもの食べた？』

チャンミンたちはAと西野を送ってから、ツアーメンバーたちが集まっているお店へ向かうと言っていた。

Aと手を繋ぎながら、おなかがすきました…と言っていたチャンミンを思い出す。

『はい！ライブでたくさん動いたから、たくさん食べました！』

食べ物を口いっぱい頬張るチャンミンを想像すると、かわいくて笑ってしまう。

『Aさんはすぐに帰りましたか？』

『渉と、ちょっと飲んできたよ。』

バンを降りて駅に向かう途中、西野に俺たちも軽く行くかと誘われ、少し飲んで帰ってきた。

たまに行く居酒屋さんでね…と話すAに、チャンミンは無言になる。

『チャンミン？眠い？』

その沈黙に、ライブ後で疲れているのに無理をさせてるのではと心配になってしまう。

『…眠くないです。』

『どうしたの？』

チャンミンの声がなんだか暗い。

『…わたるヒョンはやっぱりズルいです。』

『ずるい？』

『ぼくはまだAさんと2人きりもないですよ。』

ぼくだってAさんと2人でごはん食べたいです…と言うチャンミンに、Aは少し驚く。

『渉にヤキモチ妬くの、初めて聞いた。』

西野と飲みに行くのはよくあることで、そのほとんどが2人でだ。

チャンミンと付き合いだしてからも何度かあったし、それはチャンミンにも言っている。

でも、西野へのヤキモチを口にするのは初めてだ。

たくさんヤキモチ妬いてAさんに嫌われたら困るから…と、チャンミンは小さな声で話している。

『ふふっ！チャンミンのヤキモチなら嬉しいな。』

『ほんとうですか？』

『うん。好きでいてくれてるんだなって、すごく嬉しい。』

『…大好きですよ。』

耳元から聞こえるチャンミンの声に、Aはドキドキする。

『うん…私も大好き。』

『Aさんに、もう会いたいです。』

チャンミンは耳元で話すAの声を聞くたび、抱きしめて温もりを感じたくなる。

Aも先ほどまであった心配が嘘のように小さくなり、やっぱりチャンミンが好きだと思う。

少しだけ切なくなりながら、2人は電話を切った。

Aがぐっすり眠ったころ、Aの携帯が光った。

『Aさん！明日のスケジュールがかわりました！よる、2人で会えませんか？』

その10分後には

『Aさんのおうちにいきたいです。』

と、メールが入っていた。