そばにいさせて～changmin～ (ページ39)

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ヒョンの写真ページ39

『ぼくは2枚ほしいです。』

Aたちを見て、ニコニコしている。

『そっか。じゃあ、もう1枚を…』

『ヒョンもいりますよね？』

チャンミンはまた、三橋に話しかけようとするAの言葉を遮って、ユノに話を振っている。

『んーぼくはいいかなー？』

チャンミンがわざと肩を落とし、ヒョンはぼくたちのツーショットいらないんですね…と言うと、ユノは、やっぱりすごくほしい！と言い出した。

『マネヒョン、いい？』

いいよとチャンミンに答えながら、三橋は笑っている。

『眞鍋さん。そういうことなので、すみません。』

『いえ…私こそすみません。』

なおみはそう笑いながら、部屋を後にした。

『チャンミンはどれがいい？』

『ヒョンにぜんぶあげます。』

あんなに欲しがっていたのに、チャンミンはもう興味が無さそうだ。

『え！チャンミンほしがってたじゃん。』

『はい。でももう大丈夫になりました。』

ニコっとするチャンミンとは対照的に、ユノはしゅんとしている。

『じゃあぼく…これもらう…』

ユノが選んだのは、ユノとチャンミンが向き合って大笑いした為に少しブレた、とっても楽しそうな写真だった。

その写真から顔を上げたユノは、Aの顔を見ると、なぜかぱぁーッと笑顔になる。

んー…と迷うと、キラキラしたユノの笑顔が写った写真をAに差し出す。

『これはヌナにあげる！』

『え、私に？でも…』

どうしたらいいかと三橋を見ると、Aさんさえ良ければもらってやってくださいと微笑んでいる。

『ありがとうございます。』

三橋と笑い合い、ユノにもお礼を言いながら受け取ろうとした時、長い手がスッとその写真を取った。

『え？』

『やっぱりこれはぼくがもらいます。』

驚くAの前で、あー！ぜんぶくれるって言ったのに！とユノが声を出す。

『ぼくがかっこいいのをヌナにあげたんだよ！』

『だからです。だからこれはぼくがもらって、Aさんにはこっちをあげます。』

そう言って渡された写真には、ブレたユノとしっかり写ったチャンミンの姿があった。

そんなチャンミンを、ユノがジーッと見つめる。

『チャンミン。』

『…はい。』

『そんなにぼくが好きなの？』

『は？』

『ヒョンのかっこいい写真がほしいの？』

『いや、ちが…』

今度もっとあげるね！と抱きしめようとするユノからチャンミンは逃げ、控え室はさらに賑やかになった。