そばにいさせて～changmin～ (ページ34)

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三橋の心配事ページ34

チャンミンは、スタッフの会話でAが来ていると知ったこと、部屋に入るところを偶然見たことを三橋に伝えた。

『マネヒョン。来てるならおしえてください。ぼくはちゃんとあいさつしたいですよ。』

『言おうと思ったら電話がきちゃって。ごめんごめん！』

この際だからもうユノにも会いますか？と笑いながらAに聞く三橋に、その必要はありませんとチャンミンがピシャリと言う。

驚いた2人に、

『マネヒョンたちはこれから写真をえらぶんですよね？その時間がどんどん無くなってしまいます。』

ぼくたちももうリハーサルですし…と、チャンミンはわざと残念そうな顔をしてみせる。

三橋もチャンミンの態度に、まぁ確かにそうだなと納得する。

チャンミンはすっかりご機嫌で、ではぼくは失礼しますと、出口へ向かう。

『Aさん、ぼくのかーっこいい写真をたくさん見てくださいね？』

最後にそうにっこり笑うと、チャンミンはドアを閉めた。

なんだかご機嫌だなと笑う三橋に、Aもそうですねとなんとか笑顔を返した。

『お待たせしてすみませんでした。CD特典がなかなか決まらなくて…』

苦笑いする三橋としばらく話をすると、じゃあやりますか！と２人で気合いを入れ直し、パソコンに向かう。

そこで、思い出したように三橋が話し出した。

『あ。そういえばAさん、今回の広告の件なんですが。』

『はい。もしかして、何かご迷惑をお掛けするようなことが…』

『いえいえ！それはまったく！むしろ、社内でもかなりの評判です！』

そうですかとホッとするAに、三橋が続ける。

『騒ぎのこと、お聞きしました。Aさんも怖いですよね。』

三橋は、本当の理由を聞いているようだ。

『心配していただいてすみません。でも、今はだいぶ落ち着きました。』

Aが笑顔になるのを見て、三橋の表情も少し柔らかくなる。

『そうでしたか…落ち着いたなら良かった。ただこういうことは…脅かすわけではないですが、一部でくすぶり続けたりするんです。』

三橋は、多くの経験からAにそう忠告した。

そして、何かあれば力になると言ってくれた。

『ありがとうございます。とても心強いです。』

その言葉に、三橋も笑顔を見せた。

それから1時間ほどで、チャンミンの写真も無事、5枚をピックアップし終えた。

Aはファンの気持ちを考慮し、三橋はAにも配慮し、チャンミン1人で撮影した写真が選ばれた。