そばにいさせて～changmin～ (ページ15)

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癒しページ15

チャンミンはベットに横たわり、笑顔を浮かべている。

カメラマンがシャッターを切るたび、その表情や仕草が少しずつ変化していく。

Aは仕事に集中しながらも、時折そのチャンミンに見惚れてしまう。

チャンミンは、“DAY and NIGHT”のNIGHTの広告に起用する。

ユノはDAYで、“守る”をテーマにしていた。

日中、様々なストレスや環境にさらされる肌を、女性を守るという設定だ。

そしてチャンミンのテーマは、“癒し”。

1日頑張った肌を、女性を、チャンミンが癒すのだ。

チャンミンの声を初めてCDで聞いた時、Aは一瞬で好きになった。

楽しくなったり、嬉しくなったり、緊張が落ち着いたり、こんなに感情を揺さぶられるのかと驚いた。

そして何より、チャンミンの声に癒された。

チャンミンは心にスゥーッと入ってきて、時には泣いてしまうこともあった。

でもそれで気持ちが切り替わり、また頑張ろうと思えたのだ。

この新しい化粧品もそんな風に、日々の生活の中で女性たちの支えになってほしい。

そんなAの思いが、この企画には込められている。

そして、女性たちが癒されるには、どんなシチュエーションがいいだろうかと考えた。

考えに煮詰まってしまったとき、

もし自分だったとしたら…
相手がチャンミンだったとしたら…

と想像した。

あの大好きな声を、1日の終わりに聞けたらどんなに幸せだろう。

耳元で、今日もがんばりましたねと言ってくれたら、疲れが吹き飛んでしまうだろう。

抱きしめられて、おやすみと言われたら、穏やかな気持ちでぐっすり眠れるんだろう。

そんな想像から、この撮影シーンが生まれたのだ。

でも、自分が頭の中で思い描いていた何十倍も、目の前で撮られているチャンミンは素敵だ。

今は横たわりながら肘をつき、手で頭を支え、もう片方の手を前に伸ばしている。

ぼくが癒してあげる。
こっちにおいで？

と誘われているようだ。

Aが考えた企画案にはなかったポーズだが、この化粧品のイメージやコンセプトにもとても合っている。

Aは驚いたが、すぐに笑顔になり、近くで見ていた西野とアイコンタクトを取る。

西野も目が合うなり、笑顔で頷いてくれた。

『一回チェックしまーす！』

スタッフのその声に、スタジオが騒がしくなる。

Aは、西野と三橋と、そしてチャンミンも交えて写真をチェックする。

やっぱり最後のがいいかなと話す2人の横で、三橋はチャンミンを見つめていた。