そばにいさせて～changmin～ (ページ48)

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なおみヌナ～changmin～ページ48

『みなさん！今日もありがとうございましたー！』
『たくさん食べて、明日もがんばりましょう！』

ツアーが進むと体力的にも辛い日が出てくるが、それに反比例し、ツアーメンバーたちとの絆は深まっていく。

2人が楽しくツアー期間を過ごせるよう、スタッフたちは全力でサポートする。

お願いされてしているわけでなく、自然とそう思い、身体が動く。

それは、ユノとチャンミンがスタッフ想いだからだろう。

地方公演の終演後、ホテルでみんなとごはんを一緒に食べることも、2人が提案した。

東京ではそれぞれに仕事があり、家族もいて、みんなが集まるのはなかなか難しいことだ。

だからこそ地方では、頑張ってくれているスタッフに、今日もありがとうと直接伝えられる機会を多く持ちたかった。

もちろん強制ではないが、毎回、スタッフはほぼ全員参加する。

ユノとチャンミンは三橋と同じ席に座り、ツアーメンバーたちが楽しそうに笑い合う姿を見る。

『今日もお疲れ！』

三橋がグラスを上げると、水が入ったコップを2人も上げる。

『ツアーが終わったら、まずビールが飲みたいですねー。』

『チャンミン、今回はガマンしてるもんね？』

『飲んだら体力がやべーことになりそうなので。』

ぼくはラーメンがたべたいなー、あー食べたいですねーと話す2人に、終わったら連れてってやると三橋は笑った。

そんな様子を、なおみが見つめている。

食事会が進み、スタッフたちより一足先に、ユノとチャンミンは部屋を出る。

また明日な！ゆっくり休めよ！という言葉に、2人は手を上げる。

三橋と3人で廊下を歩いていると、後ろから声を掛けられる。

『眞鍋さん、どうしました？』

問いかける三橋に、なおみがチャンミンを見ながら話し出す。

『あの、私、直接謝れてなくて…写真のこと、本当にすみませんでした。』

頭を下げるなおみに、三橋はチャンミンを見る。

『…眞鍋さんはいま、東方神起チームのメンバーです。ぼくたちのファンのために、一緒にがんばる人です。』

その言葉に顔を上げると、チャンミンの優しい笑顔が見える。

『ぼくも子供っぽくて、いつまでも怒っていてすみませんでした。明日からは今まで以上に、いいチームになりましょう。なおみヌナ。』

あの騒動の後、初めて向けられた笑顔と、初めて呼ばれた名前に、なおみは一歩、チャンミンに近づけたと感じた。