そばにいさせて～changmin～ (ページ3)

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イメージモデルページ3

『じゃあ、早速始めてくれ。』

挨拶を終え、篠崎の言葉を合図に西野のプレゼンが始まる。

西野が2つの企画について説明しているのを、その場にいる全員が真剣に聞く。

平常心平常心…仕事なんだから…と挨拶を終えるまで何度も自分に言い聞かせていたAも、仕事となれば頭が自然と切り替わる。

西野からバトンタッチされてプレゼンをする時にはもう、完全に仕事モードで集中していた。

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少ない情報から、商品にもイメージモデルにもプラスになる企画を生み出すのは難しいが、それでもAは様々な案を考えた。

ただ、企画がいくつか出来上がっても、自分の目指すものとは少し違う気がした。

気分転換に…とたまたまCDショップに立ち寄った日は、東方神起のアルバム発売日だった。

特別にファンというわけではなかったが、あれだけのプロモーションを目にすれば、彼らの人気の高さや復帰を知るのは簡単だ。

店内にも外にも彼らを待ちわびたファンが溢れ、それぞれに記念撮影をしている。

年齢や職業もバラバラだろうが、そこにいる女性たちはとても幸せそうな顔をしていた。

みんな東方神起に恋してるんだなと、温かい気持ちになりながらCDを手に取ってみると、それが最後の1枚ですよと声を掛けられた。

え？と振り返ると、初回限定版の最後の1枚ですとニッコリ笑い、店員は他のブースへ歩いていく。

最後の1枚と言われると、なんだか買わないともったいない気がするから不思議だ。

自分の性格に苦笑いしながら、Aはレジに歩いて行った。

その日から、Aは東方神起のファンになった。

そして、チャンミンの声が大好きになった。

東方神起って、イメージにぴったり…
今回のモデルが2人だったらいいのに…

そう思いながら考えると、自然と案が浮かんだ。

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『よし、この案にしよう。』

西野とAのプレゼンを聞きながら企画書に目を通していた篠崎の言葉に、三橋が続く。

『そうですね。ファンも喜ぶと思います。』

『ぼくたちのイメージにも、あってる気がします。』

周りの反応を見ながら話すユノの隣で、チャンミンも頷いている。

『悔しいけど、俺もこの案好きなんですよね。』

西野も賛同し、全員の意見が一致した。

『じゃあ、この佐藤の企画で進めてくれ。』

3つの中から採用されたのは、Aが東方神起を頭に浮かべながら考え始めたものだった。