布団 ページ7
『ちょ、ちょちょっと待って！
やっぱりルフィに布団かけなきゃダメだよ』
突然の出来事に心臓が痛いほど胸を打ち付けている。咄嗟に、部屋の隅に畳まれている布団の所へ足を動かした。
ｴｰｽ「ん…、早く寝ろよ」
そう言うと、エースは布団の中へ再び潜り込んだ。
＿＿＿＿＿
一先ず、布団を敷いてルフィを寝かせたがここで一つ問題がおきた。
『どこで寝よう…』
もうひとつ布団を用意しようにも、敷布団と掛布団のセットはエースが使っているのを含めて二つしかなく、ルフィかエースどちらかの布団に入らざるを得ないのだ。
ｴｰｽ「…ここ、入れよ」
上半身を起こしてこちらを見つめるエース。
薄暗く月明かりもほぼ入らない部屋なのに、彼の顔が赤く染まっているようにみえた。
『…お邪魔…します』
赤面するほど恥ずかしく、さっと寝転がり、エースに背を向けた。
すると、耳元近くでエースの小さな声が漏れた。
ｴｰｽ「…大悪党の血を引くやつが……
た、例えばだからな！
…人を…好きになってもいいと思うか？」
寝返りをうって顔を見ようにも、狭い布団の中では出来そうもない。
『この前、その答えをエースにも言ったんだけど、その人はその人らしく生きればそれでいいんだよ』
ｴｰｽ「はははっ、お前っぽい答えだな。
…じゃあ、こっち、向いてくれねェか」
そう彼が一言こぼすと、背中側に僅かに隙間ができた。そこを埋めるように寝返りを打つと、わずか数センチ先にエースの顔があった。
『ど…どうしたの？急に』
顔に急速に血が上るのが分かる。
布団に潜り込み、隠そうとする私の顔を、エースは両手で抑えた。
そして、額に触れるだけのキスを落とした。
優しく甘いその刹那は、永遠に続くことを願いすらするほど中毒になる時間。
ｴｰｽ「おやすみ」
エースは素早く寝返りうち、今は背中しか見えない。
出会った時より少し広くなった背中が、とてつもなく愛おしく見える。
『…うん』
熱をもつ額に手を伸ばし、そっと触れる。
緊張で冷えきった指先が気持ちよく感じるほど熱を持った顔を、両手で隠した。
『エースの…バカ…』
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まゆこんぶ(プロフ) - 竜胆さん» こんにちは！ありがとうございます！！続編作れたのも皆様のおかげです！！何シリーズまで続くかは分かりませんが満足のいくように終わらせます！ (2020年10月29日 21時) (
レス) id: 984aeb020d (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！w (2020年10月28日 19時) (レス) id: bc5f14382a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆこんぶ・さえこんぶ | 作成日時：2020年10月28日 13時
