仲直り ページ6
階段の突き当たりにあったのは屋根裏部屋のような部屋で、そこにルフィは投げ込まれた。
ﾀﾞﾀﾞﾝ「おい、ルフィ！
明日からみっちり働いてもらうからな！
っておい、聞いてんのか！」
ルフィは部屋へ放り投げられた瞬間には鼻ちょうちんをつくって眠っており、聞いていない。
ﾀﾞﾀﾞﾝ「って寝てるし！
…じゃ、お前もしっかり休むんだぞ。明日、少なくとも今日の宿代分は働いてもらうからな」
返事を待たずに、ダダンさんは忙しなく下の階へ降りていった。
『はい、おやすみなさい』と言った私の声は、虚しく静かな部屋に響き渡った。
私がダダンさんの家に泊まったのは、森の夜道が危険だからというだけではない。
ここにいるはずのエースと仲直りがしたいから。
ルフィが寝ている横で誰かが布団にくるまって寝ている。布団の膨らみの大きさからして、子どもに違いない。
そんなことを考えていると、布団から聞き覚えのある声がした。
ｴｰｽ「……おい、サボが、帰ってこねェってずっと心配してたぞ」
その声の主は、エース。
『…そう』
ｴｰｽ「帰ってやれよ。
アイツ、ここ一週間クマが凄かったから毎晩お前のこと探してたんだろ」
『そっ…か』
まだエースに対して怒っている訳では無いのに、うまく話ができない。素っ気なくしているうちに、今までどう接していたかまで分からなくなってきていた。
ｴｰｽ「……まだ…怒ってんのか？」
『いや…そうじゃなくて』
膨らんだ布団から、木の床に並ぶ一組の足へ目線を落とした。
今謝らないと、二度とこんな良い機会はこない気がして、そのまま捲し立てた。
『あの、……ほんとにごめん。傷付けるつもりはなかったの』
くるまっていた布団から這い出てきたエースは「オレも…悪かった」と独り言のように呟いた。
その返事に顔を綻ばせ、
『おやすみ！』と返した瞬間、腕を掴まれた。
ｴｰｽ「そんな板の間で寝たら風邪引くぞ…
布団入れよ」
まさかの事態に心臓が飛び跳ねた。
『……で…でも、ルフィは？』
ｴｰｽ「なんとかは風邪引かないって言うだろ。
大丈夫だ」
思いっきり腕を引っ張られれば、
クタクタに疲れきった体はその力に抗うことは出来ない。
『きゃっ！』
衝撃に備えて瞑った目をゆっくり開くと、
エースが寝ていて温かくなった布団の上に倒れていた。
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まゆこんぶ(プロフ) - 竜胆さん» こんにちは！ありがとうございます！！続編作れたのも皆様のおかげです！！何シリーズまで続くかは分かりませんが満足のいくように終わらせます！ (2020年10月29日 21時) (
レス) id: 984aeb020d (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！w (2020年10月28日 19時) (レス) id: bc5f14382a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆこんぶ・さえこんぶ | 作成日時：2020年10月28日 13時
