心境と新居 ページ22
ｴｰｽ｢てめえ！｣
エースがルフィと同じ歳の時、
きっと泣きたくても泣くことができなかったのだろう──もちろん、彼の置かれた環境のせいで。
だからこそ、彼は弱虫が嫌い。
ｻﾎﾞ｢おいおい…、
礼を言ってるだけだろ？｣
サボもこの呆れっぷり。
ｴｰｽ｢大体、お前なんで口を割らなかったんだ！
あいつらは女でも子供でも平気で殺す奴らだ！｣
ﾙﾌｨ｢しゃべったら…
もう…友だちになれねえ｣
ｴｰｽ｢なれなくても死ぬよりいいだろ！
なんでそんなにダチになりてえんだよ…おれと！｣
寂寥感に包まれたエースの姿は、フラっとどこかへ消えてしまいそうに見えた。
思わず、彼の背に手を当てた。
『エース…』
ｴｰｽ｢お前、これまでおれにどういう目に遭わされた！？
とうとうここまでついて来やがって｣
ﾙﾌｨ｢…だって！！ほかに頼りがいねえ！
フーシャ村には帰れねえし、山賊は嫌いだし…。お前を追いかけなかったら、おれは一人になる！
一人になるのは、痛えよりつれえ！｣
ｴｰｽ｢お前、親は？｣
ﾙﾌｨ｢じいちゃん以外いねえ！｣
ｴｰｽ｢おれがいねえと辛ェのか？｣
ﾙﾌｨ｢うん…！｣
ｴｰｽ｢おれがいねえと困るのか？｣
ﾙﾌｨ｢うん…！｣
ｴｰｽ｢お前はおれに…生きててほしいのか？｣
ﾙﾌｨ｢当たり前だ！｣
ルフィの素直な叫びに、エースは口元を綻ばせた。
その真っ直ぐな少年に気づかれないよう、そっぽを向きながら。
そして、再び静かに口を開いた。
ｴｰｽ｢...そうか。
でもおれはお前みてえな甘ったれ、嫌いだしな｣
こんな精一杯の照れ隠しに、馬鹿正直なルフィは突っかかった。
ﾙﾌｨ｢甘ったれてねえよ！おれは強えんだ！｣
ｴｰｽ｢強い？どこが強いんだ！
男のくせに泣いてばかりじゃねえか！｣
ﾙﾌｨ｢トゲで殴られたことあんのか、おめえは！おれは７歳だぞ！
おめえみてえに１０歳になったら、絶対に泣かねえし、もっと強え！｣
ｴｰｽ｢おれは７歳でも泣かねえよ！バーカ！
一緒にすんな！｣
ﾙﾌｨ｢おれは誰よりも強くなるんだよ！
すげえ海賊になるって、
シャンクスと約束したんだからな！｣
ｴｰｽ｢海賊？お前が？？｣
ﾙﾌｨ｢そうさ！！！｣
ｴｰｽ｢なれるか！！！｣
ﾙﾌｨ｢なるんだ！！！｣
「『はい！そこまで！』」
サボも私も二人の応酬に痺れを切らし、間に割り込んで区切りをつけた。
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まゆこんぶ(プロフ) - 竜胆さん» こんにちは！ありがとうございます！！続編作れたのも皆様のおかげです！！何シリーズまで続くかは分かりませんが満足のいくように終わらせます！ (2020年10月29日 21時) (
レス) id: 984aeb020d (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！w (2020年10月28日 19時) (レス) id: bc5f14382a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆこんぶ・さえこんぶ | 作成日時：2020年10月28日 13時
