喧嘩 ページ3
ｴｰｽ｢…そりゃどういうこった、A？｣
彼の鋭い眼光によって背中に嫌な汗が伝う。
エースの切れ長の目から放たれる強い目力に負け、とりあえず話題を転換することにした。
『そのままの意味です！
…えーっと、じゃあ…ルフィの話に戻そう。
ねぇ、ルフィに何もしてないよね？』
ｴｰｽ｢さぁな...
今頃泣きながら自分の家にでも帰ってんだろ｣
私が口を滑らして言い放った言葉を聞いてから、見るからに機嫌が悪くなったエース。
口調も表情も、普段の数倍冷たい。
『ちょ、ちょっと待って！
その言い方だと...何かしたの？』
ｴｰｽ｢俺はああいうチビで弱虫のガキが大嫌いなんだ。居なくなってくれた方が清々するぜ｣
私の過失が原因であることを除いても、この言い方には腹がたった。
『こらぁーー！！』
エースの頭に思い切り拳骨を落とした。頭には見事なたんこぶが成っている。
ｴｰｽ｢痛ェってんだろ！！！
少しは手加減しろ！！怪力女！！｣
『するか、アホ！
ルフィを今すぐ探してきなさい！！』
ｻﾎﾞ「まあまあ、落ち着けってお前ら…」
サボが仲裁するも、燃え盛る火に少々の水をかけても鎮火はできない。
ｴｰｽ｢やだね！
どうせジジイのところに帰ってんだろ｣
『......もういい！！自分で行く！』
ｻﾎﾞ｢あ、待てよっ！！...A！｣
サボの言葉を他所に、私は駆け出した。
すぐに謝ればここまで大きな喧嘩は起きない筈だったと反省したが、今回の件はエースにも非がある。
しかし、「エースが謝るまで謝らない」と決めた"頭"とは対照的に、"心"では初喧嘩に涙腺が緩む。心細さか、過失への忸怩か、はたまた別か…要因は分からない。
頭よりも足を動かさなければ先程のことを思い出しそうで、ただひたすら全速力で山を駆け抜ける。
枝や葉が足や腕を引っ掻くが、痛みは感じない。
───この駄々っ広いコルボ山で少年を探す、という至難の業を達成するには一体何日かかるのだろうか。
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まゆこんぶ(プロフ) - 竜胆さん» こんにちは！ありがとうございます！！続編作れたのも皆様のおかげです！！何シリーズまで続くかは分かりませんが満足のいくように終わらせます！ (2020年10月29日 21時) (
レス) id: 984aeb020d (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！w (2020年10月28日 19時) (レス) id: bc5f14382a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆこんぶ・さえこんぶ | 作成日時：2020年10月28日 13時
