【東海オンエア】 hey girl !

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Aside









上機嫌で繋いだ手を大げさに振りながら歩くジョージに

特に抵抗もせず、為すがままにしていると

タイミングよく電話がかかってくる。





ジョージに先に行くように伝えて 、電話をとると案外

簡単に手を離してくれた。






歩く速度を落として電話の応対をしていると 、

後ろからとしみつとぶんけいさんとスタッフさん数人の

グループが追い越して行った。



すると、数歩先に進んだところで としみつが立ち止まって

スタッフさんやぶんけいさんに手を合わせ頭を軽く下げると

1人で駆け寄ってきてくれた。




何も言わずに横を歩いてくれるとしみつに感謝しつつ

話が終わって電話を切る。









「 先行っててくれても良かったんだよ 」




としみつ「 何かあったら危ないだろ 」




「 じゃあ、素直にありがとう 」









2人無言のまま 、先を行くみんなの背中を見つめる。


普段いっしょにいる分、これといって話すことはない訳で

別にこの沈黙も居心地の悪いものではない。




なんなら、2人きりのときならよくある光景だったりする。




けれど、その沈黙を破るようにとしみつが口を開いた。









としみつ「 さっき 、2人で何してた 」





「 何ってなに、ジョージと ？ お話してたよ 」





としみつ「 Aが泣きそうになりながら部屋出てってすぐ

ジョージが追いかけていったから 」









口を開いてすぐ 、歩く足を早めたとしみつの

表情は分からなかったけど少し怒っているように感じる。

長年の勘。



もしかして 、私がジョージに泣かされたと思っているのか。

うちの大事なメンバーを泣かせやがって！的な怒りだろうか。

それだとしたら納得がいく。

としくん いい奴だからな。









「 さっきはね、みのとジョージが 歌すごいよかったよ

って褒めてくれたのが嬉しくて泣きそうだったの。

まぁ、泣きそうじゃなくて 泣いたんだけどね 」





としみつ「 は、嬉しくて ？ 」





「 そう〜 、なんか本当に嬉しくて。

頑張ってよかったなぁ、っていう感情 」






としみつ「 なんだよ、俺あとでジョージのことボコボコに

してやろうと思って 」









" あぁ、あっぶねぇ " と頭を掻きながら笑うとしみつに

つられて私も笑ってしまった。



なんだこのメンバー最高だなぁ。









「 二次会は楽しんでよとしくん 」





としみつ「 おう 」









この後言うまでもなく2人して泥酔した。

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