【東海オンエア】 hey girl !

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Aside








りょうがトイレに行ってから数十分、

あまりに帰りが遅いから辺りを見回してみるとこの席に

辿り着く前に虫さんに捕まったようで 、介護をしていた。






なにか事件に巻き込まれたのかと思ったけど、

これなら問題ない。




ジョージと他愛もない話をしていると 、みのまでグラスを持って

私たちの前へとやってきた。









「 みのちゃんも私で箸休め？ 」



みの「 ん？ なにそれ 」









笑いながらジョージの方を見るみのちゃんは

2人で目配せをするとさっきの質問の意図を汲み取ったようで


" 俺は普通にAと話にきただけ "と言ってきた。


モテる男とはこういうことなんだろう。









みの「 俺言いたいことあって、Aに 」




「 えっ、何 .. 怖い 」




みの「 そんな身構えないでよ。別に説教しようって訳じゃないし 」









みのの真剣な目が向けられて 、少し強張ったのが

バレてしまったようで 困ったように笑っている。



昔からポジティブに考えられないところが自分の悪い癖だ。

頭を切り替えるためにグラスに入っていた最後の一口を

飲み干してから、みのの話を聞く体勢をとる。









みの「 いや、べつに大した話じゃないよ。

ただ、さっきAが1人で歌ってるの後ろで見てて

すげぇ感動したって話 」




ジョージ「 俺ら、Aが歌手になりたいって夢知ってたから。

スカウト断って東海の動画出るようになって、

バッシング酷かった頃に俺らとアメリカ縦断始まったじゃん？

あん時 絶対辛かったのに頑張ってたからさぁ、

今日 Aが夢叶えられたとまではいかないけど

1人でステージ立ってるのみて すげぇ良かったなぁって 」




みの「 俺ら裏でボロボロ泣いて 」




ジョージ「 言っとくけどおたくのメンバーさんも

1人残らず号泣してましたからね！ 」




「 本っ当に ありがとう 。なんだけど

... 私も泣きそう 」









" ほら、胸貸してやるから！ " と両手を広げるジョージの

懐に飛び込める勇気はない。




けど、このままここに居れば 大きな声をあげて

泣いてしまいそうで 、それだけは避けたかった。


理性で抑えられる限界を突破しそうで 、

振り絞った声で トイレに行くと伝えて 席を立った。

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