ジェットコースター並みの ページ26
you side
「いや、これ絶対お前1人で行った方が良かったやつだろ」
さあ迎えたジェノくん達の予選。
元々出かける予定があったから、説明するのもだるいし
この餅男には何も告げずに連れてきたってわけ
テヘ
『いやでも知ってる顔は多い方が嬉しいってもんでしょ？
しかし、高校生のダンス部っていっても侮れないね〜
めっちゃちゃんとした大会じゃん！』
ダンス部ってだけで、どんなジャンルなのかも全然分かんないしそもそも私は全く詳しくない人種で
そんな人間に果たして、ダンスの芸術が理解できるだろうか、、
と思ったのも杞憂に終わった
強豪校と謳われているだけあって、出番は全体から見ても最後の方だった彼らの学校
いつもと違う姿で、いつもと違う表情の彼は
大所帯の真ん中でそれはそれはキラキラと輝いてた
本当に一瞬だった
なんか、うん。
いつも私が見ているふわふわでニコニコの可愛いジェノくんはそこにはいなくて
見ているこちらが焦ってしまうくらい、
凛とした眼差しでダンスに真摯向き合う新しい彼を見た気がした。
ジェノくん、君ってやっぱり
すっごくすっごく魅力に溢れてる子だね
「いや、マジですごかったな。
予選でこのレベルだったら本戦どうなっちゃうんだろうね」
『うん、、正直もう可哀想なくらいぶっちぎりの一位だったね』
あんだけブーブーいってたジェヒョナも一丁前に感動したみたい
出演者やその友人達で賑わう会場のロビーを通りながらも、私の目は自然とある人物を探しちゃってるってことに嫌でも気づいてしまった
「あっ、あれあいつらじゃん。
おいA、声かけに行く？」
『ほんとだ、んーでもどうしよっか。
何も持ってきてないし、2人ともなんか忙しそうだし、、』
本当は、すぐにでも駆け寄って声を掛けたくてしょうがなかった。
でもそれが出来なかったのは、
私のことなんて全く視界にすら入っていない様子のジェノくんが
周りの友達や仲間や同世代の子達に囲まれて
すごく楽しそうにキラキラ笑ってたから。
そうだよ。
ジェノくんが、人気ないわけないじゃん。
何だか私、1人で舞い上がってバカみたいだ。
純粋で、可愛くて、いい子で、かっこいい彼が
年上でつまんない私なんかに本気で相手にするわけないんだ
手遅れになる前に気づけて良かったよ、私。
『うん。帰ろ、ジェヒョナ。』
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シャム(プロフ) - なのこ5546さん» 違う方のお話にもコメントくださったの覚えてます！！その言葉でもうめちゃめちゃ励まされます、、更新頑張りますね🥹 ありがとうございます！！ (3月4日 22時) (
レス) id: 50be99bed1 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 今までに無い設定でとても面白いです！読み終わった後に作者名確認したら、ドジなを書かれている人で、あちらのお話も好きなので勝手に運命感じちゃいました💞更新楽しみにしています！ (3月3日 7時) (レス) @page27 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャム | 作成日時：2024年2月28日 0時
