尻尾が見えるとはこの事 ページ24
you side
結局あのメッセージは、宿題範囲の確認という業務的なものだった。
ったく、何に期待してちょっとがっかりしてんだか。
そして
いよいよ夏休みに突入した彼らは、普段の複数授業に加えて志望校別の集団授業を受けるようになった。
だから、私が彼に勉強を教える時間も増えたんだけど
それに反比例するように、生徒一人一人とゆっくり話す時間は無くなっていく一方で
それに最近は、塾が閉まる時間まで授業があるから
自習室で勉強をして帰る生徒もいなくなった。
生徒を全員見送って戸締りをして帰ろうと、
今日はジェヒョナがいないから暇だな〜なんて思いながら歩いてた時
「せんせい、あの、お疲れ様です。」
『わっ、びっくりした、、
どしたの、なんか忘れ物でもあった？
ジェノくん。』
ちょうど頭の中にいた人物が、現実に現れて
だからちょっと、焦った。
「いや、忘れ物じゃなくて、
せんせいとちょっとだけ話したくて、勝手にごめんなさい。」
『へ、？あー、うん。そっかそっか！
んふ、何か話しあったなら連絡くれたらよかったのに？』
あ、しまった。
自らこのデリケートな話題に触れてしまった
「えっ、あの、迷惑じゃないですか？
俺、めちゃくちゃ頑張って我慢してました、えへ」
ほらやっぱり。
何も考えないで1人で一喜一憂してる自分が子供みたいで、なんか恥ずかしくなった。
『あっ、うん。もちろん。
すぐ聞きたいこととかもあるだろうし、教えたのは私だから
迷惑とか気にしないで連絡してくれていいよ。
それに、宿題のこととか問題のこととか
そんなのだったら本当にすぐ答えるようにするからさ！』
「いや、おれ、
昨日はああやって連絡しましたけど、その、、
本当は俺
別のこと話したくて。
でも、個人的な話したら嫌かなって
それでも、せんせいと連絡とりたくてテキトーに話題見つけただけなんです。」
なんてまっすぐな子なんだ
思わずぽーっとしてしまった
でもなんか、嬉しいな。
『ふふ、うん、ジェノくんが宿題忘れるなんて珍しいなって思ったよ。そっかそっか。
んと、じゃあ、本当に言いたかったことは何だったの？』
私の言葉を聞いて安心したように、ふわっと笑った彼は
それはそれは嬉しそうに
「俺たちのダンス、観に来てください。」
って、何とも可愛らしく言ってのけた。
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シャム(プロフ) - なのこ5546さん» 違う方のお話にもコメントくださったの覚えてます！！その言葉でもうめちゃめちゃ励まされます、、更新頑張りますね🥹 ありがとうございます！！ (3月4日 22時) (
レス) id: 50be99bed1 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 今までに無い設定でとても面白いです！読み終わった後に作者名確認したら、ドジなを書かれている人で、あちらのお話も好きなので勝手に運命感じちゃいました💞更新楽しみにしています！ (3月3日 7時) (レス) @page27 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャム | 作成日時：2024年2月28日 0時
