こんな大人になってはダメよ ページ17
you side
「病み上がりにピッチ早すぎなのよ」
はい、そうです。
思いもよらない変化球を豪速球で喰らった私は、ありえないスピードでその場を立ち去った後
見事にその夜から知恵熱を発症し、季節外れの風邪を拗らせること2週間。
『飲んでないとやってられんのよぉ〜う！
いいよね！あんたは顔で全てを解決できるからね！』
はい、そうです。
この2週間塾のバイトを休み、現実逃避を続けた結果
ついに明日に迫った久しぶりの彼との対面を前に
怖気付いてお酒の力を借りてしまったバカな女は私です。
「今度は一体なにがあったわけ。
お前、この前別れたあの、ヒョロ男くんにそんなに肩入れしてたっけ？」
『はぁ、あんたって本当さぁ〜！
モテないでしょ？ねぇ、ほんとはモテないんでしょ？！』
お母さんのお腹の中に戻ってデリカシー連れて帰ってこい。
「愚問だな。それ本当に答え聞きたい？
てか、ほんとお前もう酒終わり。」
『うぇー、、いいじゃんいいじゃん！
ジェヒョナが連れて帰ってくれるじゃん！』
「はぁ、お前ってさ、アホなんだかバカなんだかドジなんだかマヌケなんだか、どれか一個にしてくんね？」
私、気分がふわふわしてるだけで酔ってないからな？
あんまり酔わないたちっての知っててわざと言ってるなこいつ、、
明日も学校と塾があるってことで、そんなに夜も更けないうちに帰路に着いた私と顔面だけ男。
「お前、ちょっと、ちゃんと歩け！
病み上がりでいつもより酒回りやすくなってんだから、、
ちょっ、ほら捕まって良いから、道路のほう行かないで。
お前なんか引っ掛けたら運転手が可哀想」
『じぇひょなぁ〜、あんたって優しいの？なんなの？
うわ、意外と腕がっしりしてんのね！
なぁにぃ〜、女か？女なのか？』
酔い覚ましも兼ねてお散歩しながら帰ってるけど、
いくら遅すぎない時間とはいえ閑静な住宅街に私達の声はまあまあ楽しそうに響いていたみたい
なんだけど、、
「えっ！ねぇ！Aせんせぇー！！
やっぱそうでしょ？！ぅおぉおおおい！！！！」
その倍のデシベルで、この住宅街を切り裂く男が現れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シャム(プロフ) - なのこ5546さん» 違う方のお話にもコメントくださったの覚えてます！！その言葉でもうめちゃめちゃ励まされます、、更新頑張りますね🥹 ありがとうございます！！ (3月4日 22時) (
レス) id: 50be99bed1 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 今までに無い設定でとても面白いです！読み終わった後に作者名確認したら、ドジなを書かれている人で、あちらのお話も好きなので勝手に運命感じちゃいました💞更新楽しみにしています！ (3月3日 7時) (レス) @page27 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シャム | 作成日時：2024年2月28日 0時
