実のところをいいますと 5 (ページ8)

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化学反応の勲章ページ8

12月25日、時刻はただ今22時30分を回ったところ。

私にとって一年で1番大切で特別な今日という日は、
私にとって世界で1番憧れの人が産まれた日。

ということは…
自分の需要に無頓着すぎる彼女が自らライブ配信なるものをしてくださる日なのです！

私のオタク史の始まりは10年以上も前に遡るけど、
5年ほど前突如としてこの世界に舞い降りた彼女を目にした日は今でも鮮明に覚えてる。

あのSM事務所が危険すぎる橋を渡ったと話題になったNCTのデビューは当然、後者優勢の賛否両論だった。

もちろん私も、男女混合なんてましてや紅一点なんて
ありえない中のありえない派だったよ？

でも、そんな重圧を一身に背負った彼女が
その圧倒的な美貌と実力で見事な形勢逆転を成功させるまでは一瞬だった。

だって、ねぇ、、、？

あんなの目にしちゃったら、反対するに反対できないよ。

むしろ、こんなカオスグループに入ってくれたことに大感謝したまであったよ。

てなわけで、彼女(と彼ら)が華々しく、というよりはおどろおどろしくデビューを果たしたあの日から
私の自由な時間とお金は全てセレネ(とその他メンバー)のためだけに費やされているってわけです。

例年からすると1時間ほど遅れている彼女のセンイルライブを待ちながら、最初にセレネを拝んだ日を思い出した。

第７感でデビューを飾った、NCT U としての初めてのサイン会。

どう考えても敵だらけの状況で、私だけでも彼女の味方になってあげられたらって思いでお金を積みまくった。

でも結局そんな私の不安も杞憂に終わり

彼女が自分自身の実力だけで周りをねじ伏せていくスピードは、想像していた以上に早かった。

だけどそれと同時に、彼女が魅力的すぎることがある問題を生んだ。

文句を言って反対することも出来ないくらい全てが完璧なセレネを目の前で直接見て

用意していたであろう汚い言葉を浴びせる代わりに、
片手に持っていたペットボトルの水を彼女に思いっきり浴びせた女が現れた

よりにもよって、私の前の人だった。

でもセレネは、それを覚悟していたかのように気丈に振る舞っていて

『濡れてないですか？
すみません、せっかくのお水だったのに。』

自分に水を浴びせた張本人を気づかいながら
全く動じることもなく、
彼女に用意されていたペットボトルを差し出しながら

こちらが泣いてしまいそうなくらい綺麗な笑顔で微笑んだんだ