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yn side
ビシッ ビシッ ビシッ ビシッ ビシッ
さて、これはなんの音でしょうか
正解は僕の右腕が殴られている音です。
さて、犯人は誰でしょうか
正解は
「ちょっとヒョン、いい加減にしてよもう！」
「いいじゃん、筋肉細胞刺激した方がお前のこのひょろんひょろんの腕がちょっとはマシになると思わない？」
絶賛ふて中のテンヒョンです。
なんでいつにも増してこんなにやさぐれてるかって？
聞かないでよそんなの。
「はぁ、なんでちょっと目を離した隙にいっつもあの子はいなくなっちゃうわけ？！」
「ヒョンこそいい加減懲りたらどうなの？
ヌナのことはいつでも臨戦体制で見守ってないと、ちょっとの隙につけ込まれるんだから。」
ただでさえ人気者なヌナが、全員が集まるこんな日にフリーでうろうろしてるわけないだろうことは僕にだってわかるのにさ
本人こそ姿は見えないものの、荷物がまだあるからきっとこの部屋にいつか戻ってくるでしょってヒョンを宥めてた最中
おそらく、その持ち主と電話をしているであろうマクヒョンが荷物を持って部屋を去った
「やぁ、、ほら、まださ？分かんないじゃん。
ヌナに連絡！カトクしてみなよ！」
「はは、もういいよヤンヤン
まあ元から俺だって今日は暇じゃないし。予定あるし。
べっつになんてことないし！」
ビシッ
はぁ
もうこんな腐れ兄貴はほっとこう。
肝心な時に動かないで、もう取り返しのつかない状況になってから死ぬほど後悔すればいいんだ。ヒョンなんて。
って、なれちゃえばいいんだけどさぁ
自分をコントロール出来ないくらいヒョンが思いを寄せてしまっている例のあの人は、僕にとってはまだまだ雲の上の人だけど
そんな人に僕はこの2年間で初めて連絡をした。
"セレネヌナ、お疲れ様です。
いきなりすみません
本当にちょっとでいいので今日だったらいつでもいいので
テンヒョンと連絡とってもらうことは可能ですか？"
別にヒョンのためじゃないよ。
右腕がそろそろ限界なだけだし、ヌナとカトクしてみたかっただけ。
「やぁ！ヤンヤン！カトクきた！
ヌナ、夜テンと電話したいって！！」
「ふぅん、良かったねヒョン。結局相思相愛じゃん。」
また後悔しないように
ヒョンが言ってあげたいこと、一つ残らず言えるといいね
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作者名：シャム | 作成日時：2024年2月18日 1時
