実のところをいいますと 5 (ページ21)

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jh side

『んー、ジェヒョナはねぇ、ずるいよねぇ』

『やっぱ黒髪！って思う時もあれば、意味わかんないくらい明るいピンクも似合うでしょ？

ジェヒョナは毎回、ヌナのドンピシャを更新してくるから
本当ずるい子だなーって思うよ』

はい、終わりました。さよなら、最高峰。

てか無理ゲーだろこんなん

「いや、ずるいのはヌナの方ですよ、、
気付いてないだけで俺にも似合ってない髪色めっちゃありましたよ今まで」

『自分が似合ってないって思う色でも、周りが魅力的に思えばそれは大成功なんだよ

だからこれからも色んな魅力のあるジェヒョニを見れたらいいなって思うよ、私は。』

おかしいな

髪色の話をしてるだけなのに、
少しの間だとしても俺たちのそばを離れようとしているヌナが伝えてくれた言葉が

なんだか重くズシンと響いた

そんなの、俺だってそうだ

もちろんこの仕事をしていて、1番認められなきゃいけないのは世界中で俺らのことを見てくれている人達

それは絶対に変わらないし、俺の中でも大事にしてるつもり

だけどやっぱり、本当はさ

誰よりも、何よりも、
俺のことを見ていて欲しいって
俺のことを認めてほしいって

そう思う人は今もこれからも、俺にとっては1人だけなんだよ

「分かった。頑張るよ俺。

だからさヌナ、一つ約束してください」

「俺が何かに挑戦しようとする時、多分不安になるはずです。絶対に。

だから、その時はさ
ヌナも、俺の隣で、俺のこと見てて。

そしたら俺、どんなに変な髪型でも
絶対に正解叩き出してみせますから。」

どれだけ遅くなってもいいよ。

もしまた、ヌナが戻ってきてくれるなら
俺は、俺たちは、いつまでだってここで待ってるよ。

だから、今は、なんの確証もなくていいから
とりあえず口に出して言ってみてよ

そしたら案外言霊って、叶うかもしれないじゃん？

『…うん。分かったよジェヒョナ。
私も、またみんなと一緒に色んな挑戦してみたい。

これからもずっと
私の大好きなかっこいいみんなの姿を、1番近くで見ながら一緒にキラキラ輝いていたいな』

「今度一緒にステージに上がれる時はさ、
俺の中でのドンピシャを更新してやりますから。
覚悟しててね、ヌナ。」