実のところをいいますと 5 (ページ2)

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mk side

「っえ、ちょヌナ？！どっから出てきた！！
ちょっと待って、いつからいました？？！！」

『んぇえ、いつからって、、5分くらい前？
私ちょっと仮眠しようと思って早めに戻ってきたんだよね

マクや〜、ご飯食べなきゃダメでしょ？
なにヌナより痩せようってか？！許さない！！』

俺の激重メンヘラ感情が聞こえてたらどうしようって焦ったけど、俺は心の中でごちゃごちゃうるさいだけのやつだから
セーフ

「いや、別にそんなんじゃないんですけど、なんか
気付いたら今だったって言うか、その、あはっ」

きっとさ
ヌナは分かっちゃってるんだろうから。
誤魔化すために俺は必死にアホを演じるしかないんだ

あは、まじでカッコ悪いな

『ん、じゃあ分かったマクヤ

今日の練習が終わったらヌナと2人で焼肉デートです。
私が満足するまで帰しません。』

「え、いや、だって、え？」

『んふ
抜け駆けして1人だけ痩せようとするならもう、2人で一緒に肥えればいいと思わない？』

"名案名案！"って騒いでる彼女を目の前にして、なんだか真っ白な世界に1人だけ取り残されてるみたいになった

「でもだって、ヌナ。
今日？今日俺と2人で飯行くんですか？」

おい、しつこいよイマク

こんなに念押しして、ヌナの気が変わったらどうするんだよ
って思ってはみるけど、聞き直さずにはいられなかった

俺がウジウジ星人拗らせてる隙に、まさかのヌナからこんなお言葉もらえるなんて信じられなくて。

どうにかなっちゃうんじゃないかってくらいうるさい心臓の音を落ち着かせたくて。

『ん？うん。
ヌナとマクのぷくぷく計画第一弾だよ

あっ、待って、もしかして先約あったりし』

「ない！！！！！！！！！！！

それは本当にガチで本当にないですそんなもん！！
あったとしても破り捨てますそんな約束！！！」

いや、待て！何言ってんの俺？！

『んはっ！
破ってもいいけど捨てちゃったら、お金取られちゃわない？

んじゃヌナとデートってことで
はい、約束してくださーい』

そう言って差し出されたヌナの小指に絡める指が
自分のものとは思えないくらいキラキラして見えた

よし、このモードになった俺は結構強い。
言っちゃえイマク

「ヌナ、俺今
接着剤買ってきたいくらい離したくないです、この指。

最高幸せです。」