崩御 ページ26
そしてリムドはあたしたちの方へ振り返った
あ:「リムド…」
リ:「ほのか待たせてすまない。危宿はさっき…」
リムドが言いかけたときだった
臣:「テムダン王っ！！」
1人の臣下がテムダン王に向かって刃物を投げたのだ
そしてその刃物はテムダン王の胸に刺さっていた
臣:「話は聞かせてもらったぞ！！この売国奴が…！このことを六部院に…さすればワシもまた…テギル様を…殺…てもお前は…」
臣下はそのまま倒れてしまった
最後の力を振り絞ったのだろう
多:「王！」
多喜子が王の元へ走りよる
テム:「テギルの重臣か…まさか…あんな場所にな…」
そしてテムダンはリムドを見つめて
テム:「…巫女、ほのか、そなたらの勝ちだな。私を殺すのは…息子では…なかった」
あ:「王…」
テムダンはリムドの方へ持っていた皇帝の証を差し出すと
テム:「…お前が継げ…皇帝の証だ…リムド」
王…名前を…
テム:「…受け取れ…国の…未来を…」
テムダンはリムドの手を取りそれを握らせた
テム:「…国の命運は…もうお前と巫女のものだ…頼む…そ、か…これが我が息子の顔か…アユラと…同じ瞳だな…リムド…」
リ:「…父上」
そして、テムダン王は静かに目を閉じた
リ:「父上…安らかに…」
多:「女宿…っ！ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」
あ:「！多喜子」
リ:「！」
多喜子はリムドもいるのですぐに笑って
多:「…大丈夫、なんでもない」
と言ったのだが、リムドの顔は険しいままで
リ:「いいんだ多喜子。分かってるから」
と言った
多喜子の病気のこと…知ってるの？
リ:「悪いほのか、今だけは許してくれ」
リムドはいきなりそんなことを言い出すと多喜子を横抱きにしてそのまま部屋の扉に向かって歩き出した
多:「ちょっ！女宿っ！？」
あ:「え…リムド…？」
斗宿と牛宿も王の部屋の前まで来ていて
外で待機していたテムダン王の臣下たちに
牛:「ちょっとあんたらどいて！！」
臣:「なんだこの女！？先程の震動で歪んだらしくどうも扉があかんのだ！」
牛:「情けないね！大の男がこんなにそろって」
臣:「なんだとぉ！」
斗:「とにかくここは我々が！」
牛宿と斗宿が扉を壊そうとした時だった
ﾋﾞｭｯ
向こうから扉が斬られたように壊れたのだ
そしてそこから出てきたのは
リ:「テムダン王は崩御した。玄武の巫女を休ませる。道を開けてくれ」
多喜子を横抱きにしたリムドだった
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華音(プロフ) - 初めまして、ふし遊大好きで一通り一気に読ませて頂きました♪いつ原作を読んでいても泣いてしまいますが夢小説を読んで更に泣いてしまいましたがとても楽しかったです（＾ν＾）ただ、全体的に所々ではありますが誤字脱字が多く見られましたので^^;修正してみて下さい (2022年4月13日 19時) (
レス) @page50 id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ごんさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！ソルエン生きてるのに最後らへんはあまり登場させてあげられなかったのが悔しいです…朱雀と青龍の漫画も読んだので書いてみたい気持ちはあります！その時はまた読んでみてくださいね (2020年10月23日 23時) (レス) id: d7d2e93497 (このIDを非表示/違反報告)
ごん - 最初から最後まで読ませていただきました！号泣でした!ソルエンが生きてて良かったです!!ぜひ朱雀と青龍もお願いします！ (2020年10月23日 2時) (レス) id: 21f403e99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい | 作成日時：2020年2月25日 15時
