ハートの海賊団には天使がいる (ページ20)

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ロロノア・ゾロページ20

ある日、ルフィたちと遊んでいたA

かくれんぼで隠れるためある部屋に忍び込んだ

すると…

ゾ:「ﾊｧｯﾊｧｯ」

重そうなダンベルを持ち上げている緑頭が見えた

あ:「ﾝﾆｬー」

ゾ:「ぁあ？トラ男んとこの猫か」

あ:「ﾝﾆ？」

ゾ:「鍛えてんだよ、邪魔すんな

ほら、さっさと向こう行け」

ゾロはシッシと追い払う仕草をしてまたトレーニングを開始した

その態度に少しムッとしたAは

あ:「ﾝﾆｬｱーー！！！」

思いっきりゾロに飛びついた

ゾ:「なっ！？おいってめぇ…！」

一瞬で首根っこを掴まれたAは

両足をプラプラさせて揺れている

そのとき

ル:「おーい！Aどこだー！」

ルフィの声がした

かくれんぼの最中であることを思い出したAは

じたばたと動いてゾロの手から離れるとそのまま

ゾロの影に隠れた

ゾ:「…」

ル:「あ、おいゾロ！A見てねぇか？」

あ:「…」

Aは黙ってゾロを見上げた

ゾ:「…いや、見てねぇ」

ル:「そっか！わかった！

どこ行ったんだ～？」

ルフィはそう言って去っていった

あ:(案外優しい人なのかもしれない)

あ:「ﾝﾆｬ！」

ゾロに向かってお礼の意味も込めて鳴くと

足元に擦り寄った

ゾ:「ﾁｯ懐くな懐くな

ほら、さっさとどっか行け」

少し照れくさそうにそう言ったゾロを見て

Aは内心ｸｽｯとしながらゾロのいた部屋を後にした