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翌日、お昼休憩中
あ「はぁーお腹空いた〜」
食堂じゃなくて気分で近くのカフェに1人来ていた私
ランチを受け取り席につけば
そのすぐ後に見慣れた姿が2つ視界に入ってきた
堂「で、話ってなんだ？」
笠「はい…それが……」
笠原と堂上教官だ
幸いにも2人はすぐそばに居る私には気づいていない
だけど話してる内容は普通に聞こえてくるため
私は急に居心地が悪くなった
笠原たちの話はあの少年たちのことだった
どうやら笠原はあの少年たちが可哀想だから何か出来ないかと相談したかったらしい
堂「子供たちのために何かしたいと思うことは悪くない」
笠「……やっぱり誰もに王子様が現れるわけじゃないんだ…」
急な笠原のその言葉に私の箸は止まる
いつか聞いたことがある笠原の"王子様"の話
王子様って恥ずかしいなんて笑ってたけど
心のどこかではほんの少し羨ましいと思っていたあの話だ
堂「お前まだそんなこと言ってたのか！？」
笠「あぁあ失言です忘れてくださいっ！」
堂「ったく…くだらん規則違反男が！！」
笠「く、く、く、くだらなくはないですっ！」
堂「いーやくだらんな！」
笠「堂上教官にはわかんないんですよ！
あの人がどれだけかっこよかったか！
良化隊員からあたしを助けてくれて…
見計らい権限で没収本取り返したのにどうせ差し戻すからって
あたしに本を返してくれて…」
笠原の口調がほんとにその王子様って人のことを大切に思ってるのが伝わってくる
堂「見計らい本を勝手に融通するのも規則違反だ」
笠「ﾑｯ 堂上教官だって前にあたしが良化隊員とやり合った時に
本を返してやれって…案外教官だって同じ状況なら…」
堂「あれは相手が子供だから特別だ
俺なら出先で勝手に権限を振りかざしたりしない」
笠「…じゃあもし…
高校生のあたしが本を取り上げられる現場に居ても
助けてくれないんですか？」
堂「…助けない
そもそもそいつが勝手にそんな間違ったやり方をお前みたいな単細胞に見せるからお前もバカな猿真似をしでかすんだろう」
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なおぴ(プロフ) - 更新待ってます！ (10月9日 11時) (
レス) @page25 id: c1005c97c1 (このIDを非表示/違反報告)
cherry(プロフ) - とっても面白くて一気に読んでしまいました。更新楽しみにしています。 (2023年3月8日 15時) (レス) @page22 id: 7dcc1603c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい | 作成日時：2023年3月8日 3時
