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ｶﾞﾗｶﾞﾗ
あ「ふぁーぁ…お腹いっぱいだと眠いよなぁ〜」
ある日の昼休憩後、返納図書を載せた荷台を押しながら
館内を歩いていると見回り中の堂上教官に鉢合わせしてしまった
堂「ほぅ…業務中にあくびとは…
よっぽど気が抜けてるらしいな」
あ「いえ！これは欠伸ではなく空気を吸ったのです！
ほらこの辺空気薄くて〜」
堂「なわけあるかっ！！！
シャキッとしろ！！みっともない！」
あ「……はい」
「あのっ！！！すみません！！！」
突然私たちの後ろでお客さんが慌てた様子で業務部に声をかけていたのが耳に入る
「な、なんかスリが出たみたいなんですけど…
ちょっとカバンから離れたスキにお財布が無くなってて…」
「！私のもです！！」
あ「図書館でスリなんてよくやるな〜」
堂「言ってる場合か！」
「あの、私見たかもしれません！
水色の帽子の男がさっきその子らのカバンの前に……」
辺りを見回せばチラリと見えた水色の帽子
堂上教官に視線を移せば教官も見つけていたようで
堂「行け！！」
と私に指示を出した
私は走ってそいつの元へ行き後ろからドロップキックをかまして
押さえつけた
あ「ちょーっと職務質問いいですか〜お兄さん笑笑」
「ｸﾞｪ…！」
目立つ色の帽子のおかげでスリ事件は秒で解決
アホだろこいつ。もっと目立たないような帽子ないのかよ笑笑
あ「財布中身ちゃんと確認してくださーい」
それから取られた財布を持ち主たちに返すと
女性たちからカッコイイー！憧れる！なんて言われ
私は逃げるように堂上教官の後ろに隠れた
堂「よくやった
隠れることないだろう」
あ「なんか恥ずかしいんですよこーゆーの」
堂「まぁすぐに犯人を発見出来て良かったな」
あ「あんな目立つ帽子被ってちゃ見つけてくださいって言ってるようなもんでしたよ笑笑」
階段を降りながらそんな会話をする
ふと堂上教官を見れば少し誇らしそうな顔をしていて
私も少し嬉しくなった
が、その時だった
ｽﾞﾙｯ
あ「はっ！？」
堂「！？ばかっ！！」
足を滑らせ落ちそうになったところを
間一髪で堂上教官に抱き上げられた
あ「し、死ぬかと思った…」
堂「アホ！！ちゃんと足元見ろ！！
心臓に悪い！！」
あ「こ、こんな笠原みたいなミスを…！」
堂「ったく……」
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なおぴ(プロフ) - 更新待ってます！ (10月9日 11時) (
レス) @page25 id: c1005c97c1 (このIDを非表示/違反報告)
cherry(プロフ) - とっても面白くて一気に読んでしまいました。更新楽しみにしています。 (2023年3月8日 15時) (レス) @page22 id: 7dcc1603c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい | 作成日時：2023年3月8日 3時
