図書館戦争✾もう1人の生き残り✾ (ページ8)

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その日の夜

あ「ジュース〜ジュース〜」

ジュースが飲みたくなって自販機にやってくると

仏頂面でビールを飲む堂上教官の姿があった

あ「ｹﾞ…」

堂「…なんだAか」

あ「なんだとはなんですか〜
ていうかそんな仏頂面でビール飲む人初めて見ましたよ」

堂「うるさい、どーゆー顔で飲もうが俺の勝手だ」

あ「ま、そーですね」

堂「……今日の」

あ「はい？」

堂「今日の確保者…お前だったのに…すまん」

あ「…あー」

堂上教官は今日の確保者を笠原として書類提出したらしい

あ「正直誰が確保者だとかどーでもいいんですけど私
実績が欲しくて動いてる訳じゃないんでー」

堂「そうか…」

あ「あ〜…今日のことで落ち込んでるからそんな顔でビール飲んでたんですか」

堂「なっ…」

あ「私はあの場面で堂上教官のお怒りは最もだと思いましたよ
笠原も詰めが甘かったし…
まぁ怪我なくて良かったじゃないですか〜笑」

堂「……それはお前の励ましか」

あ「そう思うなら私にジュースを奢ってください( ˶˙ᵕ˙˶ )」

堂「…お前な」

冗談ですよ〜と言おうとしたら

立ち上がって自販機の前に立った堂上教官

堂「どれがいい」

あ「！…サイダーで」

そう言うとお金を入れてボタンを押す

出てきたサイダーを私の頭にコツンと当て

堂「今日はよくやった」

と言って堂上教官は帰って行った

あ「よくやった……
おぉ、初めて褒められた笑」

普段怒ってばっかの人に褒められると

意外にも嬉しいものなんだな

数日後座学があった後……

私は欠伸をしながら歩いていると

堂「A！お前寝てたんじゃないだろうな！？」

怒鳴り声に思わずビクッなり

そちらを見れば堂上教官と小牧教官、それに笠原柴崎もいた

あ「失礼ですね〜
いくら何でも大事な座学の時間にノートの跡つけるくらい寝たりしませんって笑笑」

私は笠原の顔を見ながら笑う

笠「Aー！！」

堂「ほぅ……笠原」

怒りの矛先が笠原に向いたところで私は即座にその場から逃げた

小「やるなAさん笑」

柴「策士ですねあの子」