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あ「もうちょいゆっくり浸かりたかったなぁー」




なんてブツブツ言いながら部屋に戻っていると…





堂「お」


あ「あ…堂上教官ー」






タオルを首にかけたタンクトップ姿の堂上教官が歩いてきた


恐らく教官もお風呂上がりだろう






堂「お前も風呂だったか」


あ「はい、こんばんはでーす」






寮までの帰り道は同じなので成り行きでそのまま並んで歩き出す


すると……






「ほら見て!」


「やっぱりあの二人…」


「きゃー♡」






と私たちを見て周りがコソコソ話してるのが聞こえてきた






堂「…悪かったな」


あ「んー?何がですか?」


堂「こういう状況にするつもりじゃなかった
どうせすぐに収まるだろうし俺は気にならないが…
お前も女だ、色々言われるのも嫌だろう
離れて歩くか」


あ「ハハ笑
私が外野の言葉をいちいち気にすると思います?笑」






ゲラゲラと笑っていれば堂上教官は呆れたように笑って


お前はそーゆー奴だったなと呟いた


並んだまま再び歩き出した時……






「稲嶺司令もホンット頭固いよなー」


「今回は教育委員会のおかげでどうにか収まりそうだから良かったけどよぉー
こーゆー時抗議を直接受けるの俺たち下っ端だぜ?
世論には大人しく乗っかっててくれよ」


「結構みんなして言ってるよな〜
原則押し通したところで何も得することなんかないって…」






そんな話をしている隊員がいた






あ「は?っ……」






私は振り返りそいつらの元に走ろうとしたが


咄嗟に堂上教官に腕を掴まれる






あ「離してっ!!!あいつら許せないっ!!!」


堂「Aだめだ」


あ「っ…」


堂「だめだ」






まっすぐに私の目を見てそう言った堂上教官に


私は足を止め大人しく従った


堂上教官は私の手を引き自販機に連れていくと


飲み物を買って私に手渡した






あ「……いや〜つい頭に血が昇っちゃって笑すみません」


堂「……お前、稲嶺司令と何か関わりがあるのか?」


あ「……稲嶺司令は…私がこの世で最も尊敬している人です。
大切な人です。」


堂「それは……いや。そうか
それならお前が怒る気持ちも分かる
ブチ切れてもいいから手は出すな」


あ「ブチ切れてもいいんですか笑」


堂「できれば口にも出すな
相手に突っかかっていくな」


あ「それ結局ブチ切れちゃダメってことでしょ笑」





堂上教官は私の頭をわしゃわしゃと撫でながら笑った

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あい - とてもおもしろいです!更新楽しみにしてます(✳︎´∨︎`✳︎) (2023年2月19日 22時) (レス) id: 04ab4b9026 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きい | 作成日時:2023年2月14日 7時

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