図書館戦争✾もう1人の生き残り✾ (ページ49)

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夜、大浴場にて

あ「うぇーい…あったまるぅ〜」

柴「おっさんみたいなこと言うわねあんた」

あ「お？柴崎じゃんおつかれー」

笠「Aおつかれー」

あ「おっつー」

湯船に浸かって一日の疲れを癒していると

遅れて湯船に入ってきた仲良しコンビの笠原と柴崎

柴「あんた結局手塚のことどーすんの？」

突然の柴崎の笠原への問いに私はギョッと目を見開いた

そういえば謎に告白されたんだっけ笠原

手塚も何考えてんだか……

柴「まさか忘れてたわけじゃないわよね？」

笠「そーゆーわけじゃ…ただ色々あったから考えるひまが…」

柴「そろそろ返事してあげなきゃ可哀想よねーA」

あ「ｹﾞ…なんで私に振る！？」

柴「どーなの？Aから見て2人は」

あ「えー……
いや…ナントモ…」

多分だけど、べつに振っても手塚は傷つかない気がする

恋愛的な意味で付き合ってって言ってないような……

謎すぎてこれ以上何も言えないと思っていると

柴「そー言えばAさぁ、こないだ報道陣の件で
堂上教官に抱きついて泣いてたってほんと？？」

あ「は！？」

笠「えっ……」

柴「あれ？抱きついたんじゃなくて抱きしめられたんだっけ？
持ち切りよ？ウワサ」

あ「まじかー…」

やめてよ〜そんなキャラじゃないのに目立っちゃいやだな〜

まぁ事実なんだけどさぁー…

先程から大人しい笠原をチラリと見れば

眉間に皺を寄せて少し泣きそうな顔をしていた

はぁ……なんか…私そのうち悪役ポジションになりそうで怖いわー

立ち位置とか関係性的にヒロインポジは圧倒的笠原

あ「べつになーんもないよ〜
私が泣き顔見られたくないって意地張ったもんだから
仕方なーく堂上教官の胸を借りただけー」

そういえばあからさまにホッとした表情を見せた笠原

急に居心地が悪くなって私はすぐに立ち上がった

あ「んじゃ私そろそろ上がるわーじゃねー」