図書館戦争✾もう1人の生き残り✾ (ページ41)

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あ「ただいま戻りました〜」

お昼ご飯を買い戻ってくれば

一気に全員の視線がこちらに向く

あ「な、なんですか？そんなじっと見つめちゃって…」

堂「Aお前…」

あ「？何ですかー笑そんな真剣な顔して…」

堂「っちょっとこい！」

あ「はっ！？え、ご飯がぁ〜！！！」

無理やり堂上教官に手を引かれ私は職員の控え室に連れていかれた

あ「お説教タイムですか！？
私今日別に何もやらかして……」

何か怒ってるのだろうかと思いとりあえずそんな事を言ってみれば

突然頭に乗った堂上教官の手

そしてくしゃっと優しく撫でられ顔を上げたら

堂上教官は悲しそうな悔しそうななんとも言えない顔をしていた

あ「…堂上教官、どうしたんですか…ほんと」

堂「…手塚に聞いた」

あ「！！……言うなって言ったのに……」

堂「どうしてそんな大事なことを黙ってた
背中…相当痛いんじゃないのか」

あ「…無事本を守り抜けたんだからいーじゃないですか〜私のことは」

堂「良いわけないだろうっ！！！
お前っ…下手したら大怪我…それか死ぬかもしれない行動だったんだぞ！！」

あ「……大事な本を守れたのならそーなっても本望ですが？」

そう呟いて笑えば堂上教官は大きく目を見開いた

あ「防衛員になった以上覚悟するべきことでしょう
私たちの最優先事項は"本"です

……良化隊は……あいつらは
平気で人を殺す…人に銃を向ける！それがたとえ民間人でも…
そんな奴らと戦うんですよ

自分の身を守るため本を手放しました、諦めましたって
本を"守る"図書隊の防衛員が言っていいと？」

堂「っ……」

あ「私は…ずっと図書隊員になるために頑張ってきた……やっとなれたんだ…
怪我とか死ぬのが怖いって思うほど中途半端な覚悟じゃないんです！！！」

堂「A…」

あ「っ…堂上教官は甘いんですよ…
私が訓練してきたのは自分の身を守るためじゃない
"本"を守るためです」

いつの間にか熱くなりすぎたようで気づけば目から涙が流れていた

らしくない。

あ「本を守るためだったら多分私、これからも何回も怪我するし死にそうになることもあると思います

堂上教官、そうなる度に無茶するなって怒るんじゃなくて
よく頑張ったって…褒めて欲しいです」

堂「！」