図書館戦争✾もう1人の生き残り✾ (ページ38)

今日:66 hit、昨日:9 hit、合計:21,323 hit

37 ページ38

昨日の襲撃

教育委員会とメディア良化委員会との連携

そして館長代理のそれらへの関与

現状その疑惑を証明することは不可能で館長代理はお咎めなしとなった

笠「納得いかない…」

堂「それは今考えるな
それより昨日のニュース見たか？」

あ「連続通り魔殺人事件のやつですか？」

堂「お前がニュース見てるなんて意外だな」

あ「いらない一言言わないでもらっていいですかー」

堂「少年の本棚に例の望ましくない図書で残酷描写のあるものが並んでいてな…
で、このニュースが発表された昨日、それらが検閲で狙われた」

笠「タイミングが良すぎですね…」

堂「少年の父親は都内の高校の校長だ」

あ「昨日の襲撃の原因はそれかー
ﾊﾊｯ必死だなぁ教育委員会も
身内の不祥事の身辺を取り繕うなんて」

上の人たちってめんどくさそ〜

そんな会話があり仕事開始時間

閲覧室奥で端末処理を行っていると

笠「あっ…」

後ろで笠原のそんな声が聞こえた

……またやらかしたな

めんどくさい、知らんぷり知らんぷり

笠「……あの、堂上教官少しいいですか？」

あ「……」

笠原が声をかけたのは堂上教官だった

堂「何した？」

笠「えっと…間違えて他館にリクエストかけちゃって」

堂「…確か１回教えたはずだぞ
1度教わって覚えきれんことは手塚かAに聞けと言っただろう」

笠「いや…え…」

堂「おいA、手塚どっちか見てやれ」

笠「や…待って！！」

そう言って笠原は堂上教官の腕にしがみついた

ありゃー私も手塚も嫌われてんなぁ〜

笠「…あ、すみませんっ
2人に聞きます…」

堂「……」

堂上教官はそんな笠原の様子を見て

心配そうな顔をしながらも閲覧室を出ていった