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男は背負っていた背嚢を思いっきり外に投げたのだ




笠「なっ!?」




まだ間に合うっ……絶対渡してたまるかっ!!


私は勢いよく外に向かって走り……





トンッ バッ





手すりを踏み飛ぶように屋上から身を乗り出した


手を伸ばし背嚢を掴んで抱え込む






笠「ちょっ……Aー!!!」


手「バカっ死ぬぞ!!!」






落ちていく中私は男が準備していたリペリングの縄に


必死で手を伸ばし片手でそれを掴む







ズルズル ズルズル ドンッ!!!







落ちるスピードの中片手で自分の体と背嚢の重さを支えられる訳もなく…



ズルズルと落ち摩擦で熱くなった手に耐えながら


背中から地面に着地したのだった








無事生還。


身を乗り出して私を見ていた2人にピースすれば


2人ともホッとしたような表情をしていたのが見えた








さて……ここからどうするか


視線の先には迫ってきている良化隊員








ちらりと手塚に目配せすれば意図が分かったのかコクンと頷いた


屋上から援護射撃を開始した手塚







私はそれと同時に隠れながら移動した


援護射撃が間に合わない時は私も銃で応戦する








だけどその方法は割りと早めに限界がきた







あ「チッ 弾が切れた…手塚もか…
弾数的に多分笠原の分も撃ちきったんだろーなー…

もう少し耐えれば応援が来るとは思う
あの手塚が無線を入れないなんてヘマやらかすはずないし」







けれどもうすぐそこまで銃を持った良化隊員たちは来ている


応援が来る前に見つかるのは確実だった







あ「はぁー…どーするかなー」

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あい - とてもおもしろいです!更新楽しみにしてます(✳︎´∨︎`✳︎) (2023年2月19日 22時) (レス) id: 04ab4b9026 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きい | 作成日時:2023年2月14日 7時

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