図書館戦争✾もう1人の生き残り✾

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小「実際のところどうなの？
笠原さんもAさんも防衛員第一志望でしょ？
関東圏の女子初だし注目したくもなるよ」


堂「化け物だな…
男子を混ぜたハイポートで12位と13位に入りやがった
笠原に関しては部活でずっと陸上をやってたらしいが
自衛隊に突っ込んでも訓練だったらついていけるんじゃないか」


小「へぇ、大した素質じゃないか」


堂「…」


小「ん？どうしたの？」


堂「いや…Aのことなんだが…あいつは未だによく分からん」


小「分からないって何が…」


堂「あいつ…ハイポート息ひとつ上がってなかった
笠原とほぼ同じタイムでゴールしたんだぞ」


小「え……それはつまり…本気じゃないってこと？」


堂「…多分な
どういう意図か知らんが訓練でも座学でもやる気があるようには見えんし」


小「さっき話してみて面白い子だと思ったけどねー」


堂「……」
















午後・格闘技訓練


ﾊﾞﾝｯ ﾊﾞﾝｯ




気持ちいいくらい人を投げていく笠原を


私は隅っこで足を伸ばし座りながら見ていた





「笠原〜あたし達じゃあんたの相手ムリっ！！
男と組みなよ〜それでも勝てるって」





とうとう同じ女子たちに言われてしまった笠原に


男子が俺が俺がと手を上げる






あ「うわ…下心丸出しだ〜
あーやだやだ笑」






軽く引きながらその光景を見ていると……






堂「アホか貴様ら！下心丸出しだ！！」






と堂上教官が出てきた






あ「ﾌﾞｯ…やーい、言われてやんの笑笑」






怒られた男子を笑っているとなぜか堂上教官の視線がこちらを向いている

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