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翌日、笠原はまだ納得いかないのか怒り続けていた
あ「ちょっと笠原ーまだ怒ってんの〜?
仕事中なんですけどー」
笠「…だって図書隊は正義の味方じゃなきゃいけないのに!!」
あ「味方ねぇ〜」
今日は出庫後の書庫の掃除
笠原は怒りながらも手は動かしていて
なんならいつもより手際が良かった
堂「まだ怒ってるのかあいつは」
堂上教官も呆れたように笠原を見る
小「熱くっていいじゃない、昔の誰かさんそっくりで♡」
堂「小牧!!」
あ「わー堂上教官もあーゆー感じだったんですね〜
あつくるしーい笑笑」
堂「おい怒」
あ「…だからほっとけないんですね笑笠原のこと」
堂「…は?」
あ「……ナンデモナイデース笑」
それから私も至って真面目に掃除を続けていると……
笠「ちょっとあんたさぁ!なんかおかしくない?」
手「なにが…」
何やらまた笠原と手塚が言い合っているのが聞こえた
あーめんどくさい。言い争いが聞こえないところに行こう……
なんて思っていた時
笠「A危ないっ!!」
という笠原の叫び声が聞こえ振り返れば
目の前には手塚を抱え込むように笠原が私に向かって倒れてきた
その後ろからは本棚の支柱が倒れてきてるのも見え
あ「ちょっ……うそっ…ぎゃー!!!」
目をつぶった瞬間
全員の下敷きになった私は1人悲鳴をあげた
あ「う……おも…死ぬ」
一瞬静まり返り目を開けると
笠原の上で支柱を庇うように支えていた堂上教官がいて
堂「お前らなぁ……
いい加減掃除くらい落ち着いてできるようになれ!!!」
と怒鳴られてしまった
なんで私まで怒られなきゃいけないんだ…!
あ「……というか早くどいてー!!!」
155cmの私がこの長身2人に潰される苦しみが分かるか!
笠「あ…」
手「悪い…」
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あい - とてもおもしろいです!更新楽しみにしてます(✳︎´∨︎`✳︎) (2023年2月19日 22時) (レス) id: 04ab4b9026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きい | 作成日時:2023年2月14日 7時