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業務終了後
私は1つ気になったことを堂上教官に報告した
堂「行方不明の本?」
あ「そーなんですよ
何回探しても見つかんなくて」
堂「……気になるな」
あ「気になる…とは?」
堂「いや、少し前に小牧も同じことを言っていた
とりあえず所在不明図書として伝票をカウンターに差し戻す
後は業務部の仕事だ、帰っていいぞ」
あ「了解でーす
あれ?教官はまだ帰らないんですか?」
堂「俺はまだ書類の整理があるからな」
あ「へぇー………手伝いますよー」
堂「は?」
あ「へ?なんですか?
あ、手伝える事があればですけどね〜」
堂「どういう風の吹き回しだ、気持ち悪い
いつも真っ先に帰ろうとするお前が」
あ「気持ち悪いってひど笑笑
堂上教官1人じゃ寂しーんじゃないかなぁって思って笑
あとたまには仕事熱心な部下でいようかなって」
堂「寂しいわけあるか
たまにはじゃなく毎日仕事熱心であってくれ」
あ「…善処します」
堂「あぁ。じゃあこれ頼んだ」
私もなぜ手伝うなんて言ってしまったのか分からない
帰れるならいつだって真っ先に帰りたい…のに
なんかただ…もう少し側にいてみたいと思った
あ「あ、堂上教官!これ届きません」
堂「なら2番目の棚でもいいぞ」
あ「了解です!…あ、これも届きません!」
堂「……もうお前帰れ」
あ「えぇー笑笑」
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あい - とてもおもしろいです!更新楽しみにしてます(✳︎´∨︎`✳︎) (2023年2月19日 22時) (レス) id: 04ab4b9026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きい | 作成日時:2023年2月14日 7時