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集中訓練
・通常訓練
・各種射撃訓練
・野外行程(野営)


その内容も残すところあとひとつ、野外行程のみとなった




笠「…クマ?
この山クマが出るんですか!?」


玄「近郊の林業関係者から目撃の情報は出とる、気をつけろ」




そう言って豪快に笑う玄田隊長の方がクマに見えるのは私だけだろうか




笠「そこまでしてこの野外行程が必要な意味ってなんですかっ!!」


玄「気分だ!」


小「ブフッ」


玄「ま、本州だしせいぜいツキノワグマ
遭っても向こうが勝手に逃げるだろうし万一格闘になっても勝てん相手じゃない」




玄田隊長の言葉に完全にビビってる表情をしていたのは


笠原だけじゃなく手塚もだった





あ「…なわけあるか笑」





そう呟き、既にスタートして歩き出した隊の後ろを私も歩き出した





あ「あーひっどい山道ー
はぁー休憩したい」


堂「喋る元気があるようだな」


あ「堂上教官背中押してくださーい」


堂「甘えるな
……手塚、笠原のスコップ持ってやれ」






堂上教官は私の前にいた笠原がその前の手塚と離れてるのを確認し


そう声をかける


手塚は振り返り明らかに嫌そうな顔をしたが






堂「隊活動は自分だけ基準をクリアしたらそれで合格ってもんじゃない、分かるだろう」


手「……了解」


笠「っ……ハァハァ」


手「同じ説明をさせるなよ笠原」






そう言えば渋々スコップを渡した笠原


私も自分のスコップを勢いよく堂上教官に差し出して頭を下げた






あ「よろしくお願いしますっ!!!」






だけど……






堂「誰がお前のを持つと言った
お前は自分で持て」






とバッサリ断られてしまった






堂「お前が笠原と同じくらい辛そうなら考えなくもないが……
どうやらお前はまだ本気を出してないみたいだからな」


あ「チッ……
……ハァハァ…堂…上教官っ…お願いします…」


堂「っアホか貴様っ!!そんな分かりやすい嘘があるか!!
さっさと進めこのバカ」


あ「いたっ!!」






私にも優しさというものを見せてくれよ堂上教官…


頭に1発ゲンコツを落とされ私は渋々スコップを持ったまま進んだ

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あい - とてもおもしろいです!更新楽しみにしてます(✳︎´∨︎`✳︎) (2023年2月19日 22時) (レス) id: 04ab4b9026 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きい | 作成日時:2023年2月14日 7時

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