公安所属の少女が雄英高校ヒーロー科でヒーローを目指す話。そのに！ (ページ10)

今日:44 hit、昨日:109 hit、合計:46,102 hit

涙ページ10

相「…帰るか」

あ「ｯｸ……っ…」

止まらない涙を拭いながら先生の後ろをついていくと

急に足を止めた先生の背中に思いっきりぶつかる

相澤先生は頭をガシガシとかくと

そのまま私をゆっくりと自身に抱き寄せた

相「怖かったな……
守れなくてごめんな」

優しい声色に私の涙はさらに溢れた

あ「ちがっ……先生のせいじゃない……
私がもっと強かったら……」

相「そんなことない
…無事に帰ってきてくれて嬉しいよ」

あ「ごめっ…ごめんなさい……心配かけてごめんなさい…」

そのまま相澤先生にしがみついて泣いた

その間相澤先生は私を強く抱きしめていてくれた

相「もう大丈夫か？」

あ「ｸﾞｽｯ…はい…お見苦しいところをお見せしました…」

相「そんなこと思ってないよ」

あ「…」

相「さ、帰るか」

あ「はい…」

相澤先生は私の手を引いて歩き出す

あ(手…暖かい……)

胸がギュッとなって私は握られた手をｷｭｯと握り返した

相(！！……まぁいいか…)

それから私の家まで手は繋がれたままだった