公安所属の少女が雄英高校ヒーロー科でヒーローを目指す話。そのに！ (ページ9)

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事情聴取ページ9

それから1夜明け

私と爆豪くんは緑谷くんたちに付き添われながら

警察に送り届けられた

爆豪くんは珍しく静かで……

塚「Aちゃん、無事でよかった！」

あ「塚内さん…」

警察の塚内さんが私の元へやってきて肩を叩いた

小さい頃から警察の人たちとも交流があったため顔見知りだ

爆豪くんとは別々に事情聴取を受けるため

1人部屋に座ってると塚内さんがやってきた

塚「公安にも連絡してるから…
多分もうすぐ来ると思うよ」

その言葉に拳に力が入る

あ「そうですか…」

塚「怖かったね…」

あ「いえ…むしろたくさんのヒーローたちに迷惑をかけてしまって……オールマイトなんて……」

塚「Aちゃん、自分を責める必要はどこにもないよ
君たちが無事に帰ってきたこと…
それが何より嬉しいことだ」

あ「……」

それから塚内さんと他の警察の人たちに事情聴取を受け

私は帰るため外に出ようとすると……

公「A」

公安委員長と幹部の人が部屋の中に入ってきた

あ「っ……公安委員長…」

私の元に一直線にやって来た公安委員長は

ﾊﾟｼﾝｯ

私の頬を思いっきり叩いたのだ

塚「ちょっ…ちょっと…」

公「情けないわね
連れ去られた上に平和の象徴を終わらせるなんて…」

あ「っ……」

公「無事に帰ってきたならそれでいいけど
今回でどれだけの人に迷惑かけたと思ってるの
もっと強くなるために人より何倍も努力しなさい」

そう吐き捨て公安委員長は帰って行ってしまった

あ「…すみませんでした。」

塚「…Aちゃん…帰ろうか」

きっと公安委員長は心配してたんだよなんて塚内さんに言われながら

俯いたまま警察署を出る

相「A」

ところが警察署を出てすぐ声をかけられ振り向くと

いつものヒーロースーツを着ている相澤先生の姿があった

あ「相澤……先生……っ…！！」

なぜかその姿に安心して私の目から涙が溢れてくる

それに相澤先生は驚いた顔をしていた

塚内さんも目を見開いて慌てた様子だったが

塚「あとは先生に任せた方が良さそうだね」

と言って相澤先生にお願いして中へ戻って行った