入中確保 ページ50
そう言って緑谷くんに微笑んだ時……
ｺﾞｫｫｫｫ ﾄﾞｫｫｫﾝ！！！
突然まるで地震のように大きな音を立て地面や壁が一気に崩れた
緑谷くんがロックロックを抱え
トガと戦っていたイレイザーヘッドが私を抱える
気づけばトガはいなくなっていて
私たちは壁に飲み込まれるように落ちていた
入中の仕業なのは明らか
そろそろ姿を現すかもしれない
最悪の形で合流したナイトアイや警察たちが
壁に埋もれそうになっているのが視界に入る
私は咄嗟に個性を使い、壁を弾き飛ばすように動かした
あ「ｺﾞﾎﾞｯ…ﾊｧﾊｧ」
相「！！個性を使うなばか野郎！！」
あ「ﾊｧﾊｧ…でも…」
相「頼む…もう無理するな」
血を吐いた私を見てイレイザーヘッドが怒る
その後初めて聞く絞り出すような声でそう言ったイレイザーヘッド
抱きしめる手に力が入ったことに気づき
私は胸が苦しくなった
意識が消えそうなのを耐えながら
早く入中を止めないとと姿を探していると
緑谷くんがいきなり個性を使って落ちる壁に逆らうように上へ登っていく
そして、頂上の黒いところを思いっきり蹴った
あ「！！あれは……入中……」
蹴った瞬間飛び出してきた探し続けた入中本人
それを見たイレイザーヘッドがすかさず個性を消し
個性を使えなくなった入中は私たちの元に落ちてきたのだった
ナ「これで迷宮は終わった」
警「生き迷宮が終わったのはいいがこれじゃ前後も分からない」
ナ「エリちゃんの部屋への方向なら私が把握している」
警「入中！！このグチャグチャ元に戻せ！！」
入「ぬぅぅぅぅ……！！！」
拘束された入中は薬が切れたのかガタガタ震えていた
相「薬が切れたんでしょう…
入中にもう今までの力は無い」
警「しかしまだ……
トガとトゥワイス…ヴィラン連合がどこかに潜んでいるはず」
トゥワイスもいたのか……
ほかのヴィラン連合もいる可能性がある…
緑「先生…！！」
"連合にまで目的が及ぶ場合はそこまでだ"
始まる前のイレイザーヘッドの言葉を思い出す
先生の顔もどうすべきか悩んでいるようで…
朦朧とする意識の中、私は口を開いた
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作者名：きい | 作成日時：2022年12月8日 17時
