分断 ページ48
ファットガムたちと別れてから
入中はまた私たちにターゲットを変え道を自由自在に変化させてくる
あ「ﾁｯ いい加減にしてよ！ムカつく！！」
個性を使ってもキリがなく
道を開けばすかさず新たに道を変化させてくる
さすがに私も個性を使いすぎて疲れてきた
相「おいA、他にもプロヒーローたちがいる
お前1人無理する必要ない
これ以上個性使いすぎるな」
ロ「ったくよぉ…
お前の実力は認めるがガキが1人で突っ走ってんじゃねぇよ！」
ロックロックが道を施錠し固めながら言った
そんなこと言ったってロックロックや緑谷くん
他のプロヒーローだって目の前に飛び出てくる道に精一杯じゃないか
こんなんじゃいつまでたっても治崎の元へはたどり着けない
あ「っ早く出てこい…！入中！！」
イレイザーヘッドも入中の本体を捉えようと
懸命に辺りを見回している
コソコソ隠れて動き回って……卑怯で臆病なやつ…
リューキュウたちやファットガムたちが繋いでくれた道を……
あ「止めてたまるかっ…」
その時だった
ｺﾞｫｫｫｫ ﾌﾞｧｯ
緑「開いたっ！？」
あ「どーゆーつもり！？」
いきなり目の前の道が開けたのだ
ﾌﾞｧｧｧｧｯ
あ「ﾊｯ 緑谷くん！！」
緑「えっ！？」
開いたと思ったら今度は緑谷くんめがけて
道が飛び出してきた
私は咄嗟に緑谷くんを庇うように押し出す
相「！！A！！」
ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…
大きな音が鳴ってから、少しして静かになったところで目を開けると
視界は黒くて……
相「大丈夫か？A、緑谷」
頭の上から知ってる声が聞こえ顔を上げると
私と緑谷くんを守るように包み込んでいたイレイザーヘッドの姿があった
あ「イレイザーヘッド！！
私は平気です！すみません」
緑「僕も平気です！」
相「そうか…
それにしても……」
イレイザーヘッドが周りを見回したのと同時に私も周囲の状況を確認しようと辺りを見回した
でも……
あ「え…みんながいない……分断された！？今更！？」
周囲を壁で塞がれていて身動きが取れない状況だった
でも壁の向こうからロックロックや
他の警察、プロヒーローたちの声が聞こえたので
近くにいることは理解した
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作者名：きい | 作成日時：2022年12月8日 17時
