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あ「えと……私、実は公安所属なんです」
相「……本気で言ってるのか」
あ「嘘つく意味ないんで……
私、相澤先生に隠し事は一切したくないんで全て話します。
小さい頃、公安に保護されてから
公安所属ヒーローになるために訓練されて来ました…
雄英に入学したのはカリキュラムのしっかりした学校でちゃんとした授業を受けるためです。」
相「…保護されたっていうのは？」
あ「父親が私をヴィラン側に売ろうとしていたからです」
相「！！」
あ「母親は私を産んだ時に元々亡くなっていたんですけど
私の個性を欲しがるヴィランが多くて
それを知った父親が私をヴィランに売ろうとしたんです。
それをたまたま潜入捜査してた公安所属ヒーローに助けられてそのまま保護されました」
相「…なるほどな」
あ「今も父親はどこかで生きてますけど
私に一切接触しない条件で釈放されたみたいで…
どこで何をしているかは知りません
それが5歳のときです」
相「それからずっと公安で？」
あ「はい…
あとヒーロー免許持ってないから表立って行動出来なくて
今まで秘匿だったんです私。
でもやっぱり私の個性が役に立つことは多くて
秘密裏に警察や公安からの仕事をやってました。
ほら、普通は公共の場での個性使用禁止じゃないですか…
それを掲げてる以上
私が個性を使って協力してることはバレる訳にはいかなくて…
仮免取得して活動の幅が広がったので今回の案件に参加するように言われたんです。
今まで隠していてすみませんでした。」
なんか相澤先生の顔が見れなくて
勢いよく頭を下げるとポンと頭に乗った優しい手の感覚
それに顔を上げると
相「…そーゆーことね
思ってた以上の話だったから正直驚いたが……
やっと本当のお前を見れた気がするよ」
あ「え……怒ってないんですか」
相「怒る要素がどこにもない
まぁ…担任としてお前の抱えてるものに気づけなかった悔しさはあるが」
あ「…いやだってそれは…」
相「これからは何かあった時…俺にも相談できるな」
そう言って相澤先生は笑った
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作者名：きい | 作成日時：2022年12月8日 17時
