教師寮 ページ38
相「A…帰ったらお前は話がある
俺のところに来い、必ずな」
あ「ﾋｯ……はい」
やっぱり覚えてたか…
ギロリと睨むに近い感じの視線を向けられ
私は高速で頷いた
緑「Aちゃんって…警察とどんな関係なの？」
あ「……」
緑「あっ…やっぱこれ聞いちゃいけないやつだった！？」
蛙「ｹﾛ…でもとても気になるわ…」
帰る途中緑谷くんたちにも質問される
そりゃ気になるわな…
もうごまかす必要もないんだろうけど
うーん……
あ「ちょっと昔から手伝ってるというか…ほら…
私の個性、色々便利でしょ？」
麗「手伝っとるって…」
あ「家庭の事情で警察とかにはお世話になっててさ…」
麗「そうなんや…」
さすがに家庭の事情というワードを出すと
これ以上は何も聞かれなかった
そして帰宅後……夜
教師寮にて
ｶﾞﾁｬ……
あ「……あのー…」
相「遅かったなA
帰ってすぐに来ると思ってたんだが？」
玄関を開けるとすぐに仁王立ちして待っていた相澤先生
私服で髪をひとつに纏めている
私服でも真っ黒な服なんだな…あ、でも髪型かっこいー……
……じゃなくて！！！
あ「いや…ちょっと色々やることあって……」
相「とりあえず来い、聞きたいことは山ほどあるからな
時間が勿体ない」
そう言って相澤先生は捕縛布で私を縛ると
引きずるように部屋へと連れていかれた
相「そこ座れ」
捕縛布を解かれた私は相澤先生の前に腰を下ろす
相「…お前について他の生徒より情報が少ないことは分かっていたが…
今回のことで意図的に情報を隠していたと疑われても仕方ないと思え」
頭をガシガシかいてため息をついた先生
怒ってるのかと思っていたけど
相澤先生の声色や表情は心配しているようだった
私も……相澤先生に隠し事はしたくないしな……
そう思いもう一気に全て話すことにした
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作者名：きい | 作成日時：2022年12月8日 17時
