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あ「小牧…教官…？」
小「そうだよ
落ち着いたみたいだね
念の為医務室に行く？」
あ「私…堂上教官に…謝らないと…
すみません、もう大丈夫です…」
小「堂上は怒ってないから大丈夫だよ
俺も心配だからさ、今日はもう部屋に戻って休みなよ
送るから」
あ「いえ…1人で帰れます…ほんとにご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げれば顔上げて？とあの穏やかな声が聞こえてくる
小「何があったとかは聞かないけど…
誰も迷惑だなんて思ってないから
Aさんはそんなに自分を責めないで大丈夫
今日はゆっくり休んでまた明日から頑張ろう」
ポンと頭に乗る小牧教官の優しい手
その温もりがなんだか心地よくて私は大人しく頷いた
その後も部屋まで送ってくれた小牧教官は
終始優しく穏やかで不思議と苦手意識は無かった
小「じゃあちゃんと休んでね」
あ「はい、ありがとうございました」
小「さっきは何があったとかは聞かないって言ったけどさ
もしAさんが困ったとか苦しいって思った時は
どんなことでも聞くから
1人で抱え込まないこと」
あ「あ…はい」
小「よし」
また優しく頭を撫でた小牧教官は帰って行った
いつもなら前から手を伸ばしてこられるのが怖いはずなのに
小牧教官の手は怖くない…
まだそんなに関わりがある訳でもないのに
私は小牧教官に対しての警戒心なんてものはとっくに無くなっていて
安心感さえ覚えていた
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作者名：きい | 作成日時：2023年2月11日 2時
