44 ページ45
堂「木村悠馬と吉川大河…か
何故あんなことをした？
子供のイタズラということで集会側には収めてもらったが
本来なら警察に引き渡すところだぞ」
少年2人は警備室へ連れてこられると
堂上教官によって取り調べのように話を聞かれていた
木「……イタズラじゃない
子供の健全な成長を考える会への抗議行動です！」
堂「…どういうことだ？」
木「僕らの中学校の図書室は幅広いジャンルを揃えた場所でした
……なのに」
吉「考える会が口出ししてきてエンタメ系の本が大量処分されたんだ！
荒野のカナシリーズとか……」
笠「えっ！あたしもそれ好き！！」
あ「郁ちゃん…ｼｰｯ！」
笠「ごめん…笑」
木「今は検閲のせいで本の値段も高いから
もう僕らが自由に読書できる場所は図書館だけなんです
それなのに考える会は図書館にまで介入しようとしています！」
吉「これが黙っていられるもんかっ！」
堂「……で、考えた結果の抗議がロケット花火か」ｷﾞﾛ…
木、吉「ﾋｯ…」
堂「余計なことをしてくれたな」
木「な、なんでですかっ！僕らは図書館に味方しようと…」
吉「考える会の肩持つのかよ！！」
堂「そういうことじゃない
冷静に自分たちがしでかした事を振り返ってみろ
正規の手続きを踏んで開催されている集会に不意打ちで花火を撃ち込むことが正しい抗議と言えるか？
そんなものは単なる嫌がらせだ！」
2人の気持ちは分かるけど堂上教官の言ってることは正しい
堂「……とりあえずそうだな…
どれだけ正しくないかここで1番怖い人間にみっちり教わるといい」
堂上教官がそういった時
人と思えないほど大きな足音が近づいてきて……
ﾊﾞﾝｯ
玄「悪さしたガキってのはどれだー！！！
……お前らかーっ！！！」
あ「ﾋｯ……」
木、吉「ﾋｯ…ご、ごめんなさいぃぃぃ！！！」
少年たちは玄田隊長にこってり絞られたのだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きい | 作成日時：2023年2月11日 2時
