防衛部のお姫様 (ページ44)

今日:12 hit、昨日:12 hit、合計:22,795 hit

43 ページ44

そして今日は図書館の前庭で行われる市民団体のデモ集会

その設営と警備のお仕事だ

デモ集会が始まり私たちは警備配置につく

笠「…最近増えたよね。こーゆー団体」

あ「…あの通り魔殺人事件からだね」

手「ほんの少しでも危険な描写のある出版物は端から規制しろと要求してくる
そんなことで少年犯罪が減るもんかバカバカしい」

あ「特にこの団体は勢力が強い…
今月末の図書館と市民団体グループとの公開討論会を企画したのもここだよね」

笠「ｸﾞｯ…」

その時……

ﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯ

突然鳴り響いた音と参加していた人たちの悲鳴

笠「！？何……銃声！？」

あ「……いや違う…あれは…ロケット花火？」

笠「ロ…え！？」

堂「笠原、A確保！！お前らの後ろ2人だ！！」

笠「ﾊｯ」

あ「っ…」

堂上教官の無線の声に私たちは後ろを走って逃げようとする2人組を追いかけた

笠「っ！?Aはやっ！！」

手「あいつ…！笠原より足速かったのか…」

全速力で追いかければ郁ちゃんより速く2人組に追いつき

後ろから床に押さえつけ確保する

あ「確保！
どーゆーつもりでこんな…………え？」

笠「Aー！！2人は…って…子供？」

確保した人物を見れば少年2人組だった

少年たちも逃げる意志がないのか大人しく立っている

そこにあとから追いついた手塚くんが…

ｶﾞﾁｬ

手「行くぞ、警備室まで来てもらう」

と2人の手に手錠を嵌め連れていこうとした

少年たちの顔は青ざめている

あ「ちょ…手塚くんっやりすぎ！！」

笠「何してんの！！」

手「何って……確保に決まってるだろ
相手が誰であれ万全を期すのが当然だ」

あ「手錠は必要ないよ！
もう逃げる意思が無いって見たら分かるでしょ？」

笠「そうよ！あんたちょっと融通利かなすぎ！」

手「！……行くぞ」

手塚くんは少年の手から手錠を外し2人を連れて警備室へ向かった