防衛部のお姫様 (ページ32)

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集会室にて

小「Aさん突然どうしたの？これ何の招集？」

あ「あ…すみません突然！
麻子ちゃんからちょっと話が…」

次々集まってきた堂上班と玄田隊長

玄「…で、非公式に報告したいこととは？柴崎一士」

柴「はい、問題が重大なので上の階級の方に判断を…」

手「異議あり
柴崎一士は業務部です
業務部側で報告すべきです」

すかさず手塚くんが異議を唱えた

その言葉に麻子ちゃんはニヤリと笑うと

柴「つまり業務部じゃ上に上がるまでに圧力がかかる可能性が高い内容だからですって
いちいち報告してあげないとエリート君には分からないってわけ

遊撃性にも本領がある特殊部隊員がその頭の硬さ
早々に改めた方が懸命だと思うけど？」

あ「あ、麻子ちゃん……容赦ないね……(ｰｰ;)」

柴「ｵﾎﾝ…えー…それで改めてご報告します

鳥羽敏雄館長代理が図書館法第三十一条に抵触する行為を行っている可能性があります

ここ1ヶ月で発生した15冊の所在不明図書は共通点があります

それは全て教育委員会通達の"望ましくない図書"に挙げられていること」

あ「それで…さっき麻子ちゃんとふたりで所在不明図書について調べてたら館長代理が来たんです
私たちがいたのを見て明らかに焦ってたからおかしいと思って
館長代理が外に出たあと、ふたりで書庫内を探したら……

これが……」

私はみんなの前に紙袋を出した

その中にはさっき見つけた所在不明図書が入っている

笠「これ…所在不明図書！？」

小「今日の終業まで無かったはずなんだけど」

笠「貸出したくなくて…今まで隠してた！？
これってつまり……」

あ「蔵書の隠蔽…ですね」

笠「……許せない！！よりによって図書隊の中で…こんなこと」

玄「まぁ証拠もない上相手も相手だ、迂闊に手は出せん
この条件は俺が預かり司令に報告する
館長代理にも不明図書についての通達を出して牽制してみるが…
現状俺たちにできるのはここまでだ」

納得出来ていない郁ちゃんだったけど

玄田隊長の言う通りだ

玄田隊長のその言葉で私たちは解散となった

その数日後に事件は起こる