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射撃訓練が終わりまた書庫での作業に戻った私たち
堂「そういえばまた出たぞ、所在不明図書」
あ「え…またですか？」
堂「あぁ」
最近増えている所在不明図書
明らかにおかしいというのはこの時点で確定だ
麻子ちゃんに相談してみるか
その日の夜麻子ちゃんに相談すれば調べてみよっかと言われ
一緒に図書館内のデータを見に行った
ｶﾁｶﾁｯ
柴「全部で15冊！？」
あ「多すぎるね…」
館内整理からまだ1ヶ月余り…
貸出手続きをしていない図書の館外持ち出しを防止する探知機もついてる
そう簡単に紛失なんて……
柴「…ん？何だろうこの並び…」
麻子ちゃんが急に所在不明図書の並びを見てそう呟いた
その時……
ﾊﾞﾀﾝｯ ｶﾂｶﾂ…
誰かが館内に入ってきた足音が聞こえ
あ「あ…警備かな？居残り申請しないとだね…
あの、すみませ……」
入ってきた人物に声をかけようとすると、そこに居たのは
柴「え、鳥羽館長代理？」
と麻子ちゃんが驚いた声を出した
この人、館長代理？そういえば館長が入院したって聞いたけど…
鳥「残業かな？君たちだけ…？」
明らかに私たちを見て焦り始めた鳥羽館長代理に
私は疑問を抱いた
柴「すみません笑
もう終わりますから」
鳥「そ、そうか
早く帰りたまえよ」
そう言うと鳥羽館長代理は逃げるように奥へ歩いていった
その背中を見た麻子ちゃんはﾊﾞｯと視線を所在不明図書の並んだパソコンへ移し
柴「不自然な出来事には必ず何らかの作為が働いているってね」
と呟いた
鳥羽館長代理が外に出たのを確認して私と麻子ちゃんは書庫内へ
少し探してみれば……
あ「麻子ちゃんっ！これ……」
出てきたのは所在不明図書だった
柴「A、図書特殊部隊の堂上班と隊長って招集かけられる？
出来れば今すぐ！」
あ「っ分かった！」
私は直ぐに携帯で堂上教官たちにメールを送った
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作者名：きい | 作成日時：2023年2月11日 2時
